ホンダ 新型 CR-V 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
新型CR-V、今度こそ挽回なるか!?
新型になったCR-V。1ヵ月の国内販売目標は1500台だという。「ずいぶん強気だなぁ」と思った。
SUVは80年代から90年代の中盤に流行したが、今は「背の高いクルマに乗るなら、走破力の高いSUVより車内の広いミニバン」と考えるユーザーが多い。日本車全体に占めるSUVの割合も3%程度だ。
1995年に初代モデルがヒットしたCR-Vも、フルモデルチェンジを重ねる度に売れ行きを落とし、先代型になる2006年登場の3代目は、1ヵ月の販売台数が300~400台程度。それを約4倍の1500台に引き上げるのだから、強気と表現して良いだろう。エクストレイルやヴァンガードなど、売れ筋のSUVに対する挑戦とも受け取れる。
SUVが大量に売れる市場は北米。全長が4470mm、全幅が1750mmでスタートしたCR-Vが、ボディを拡大させたのも北米市場に対応するためだ。4代目の新型も全長が4535mm、全幅は1820mmだから相応に大きいが、先代型に比べると全長を30mm短く抑え、全高も空力抵抗の低減を視野に入れて30mm低くした。わずかだが、日本市場へ回帰したように見える。その意味で注目すべきはエンジンバリエーション。先代型は直列4気筒の2.4リッターのみを搭載したが、新型は2リッターも設定する。
グレード構成は先代型と違ってシンプル。2リッターは2WDの20G、2.4リッターは4WDの24Gのみだ。24Gのハンドルには5速ATをマニュアル操作するためのパドルシフトが装着され、スピーカーの数も20Gの4個から6個に増える。それでも装備に大差はなく、横滑り防止装置、ディスチャージヘッドランプ、17インチアルミホイールなどは、20Gと24Gの双方に標準装着。20Gを廉価版に位置付ける設定ではない。
開発者は「2リッターエンジンは国内向け。同様のユニットをステップワゴンも使うが、CR-Vには独自のチューニングを施した。先代型の2.4リッターに近い動力性能になる」と言う。国内販売1500台に賭けた意気込みは、2リッターエンジンにも現われているようだ。
全長の違いは前述のように30mm、全幅とホイールベースは同じ数値となれば、先代型の機能を受け継ぐマイナーチェンジに近いフルモデルチェンジと受け取れる。しかし中身は大幅に造り替えた。プラットフォームの底面には流用箇所もあるが、部分的に床を下げており、後方は一新している。
リヤサスペンションはダブルウイッシュボーン式を踏襲するが、ショックアブソーバーの容量を10%拡大するなど実質的に新開発。ボディはリヤゲートの開口部などを補強し、剛性を向上させた。
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