社外品のエアフィルターは本当に効果はあるの?
- 筆者: 清水 草一
社外品のエアフィルターは本当に効果はあるの?
マニアックな質問で恐縮なのですが、社外品のエアフィルターというのは、どの程度の効果があるものなのでしょうか。
私の友人などはフィルターの交換だけでターボ車でなくても5馬力は変わるとか、加速が違うなどといっていますが、一方で最近のエンジンは高度に制御されており、空気の吸入量が変わるだけで燃料を調整しパワーが出ないようにするとも聞いています。
また、空気の吸入が増えるということは純正品よりも集塵効率が下がっているように思うのですが、このようなフィルターでエンジンは傷まないのでしょうか。(OPTEXさん)
其の疑問、「MJブロンディ」がお答えいたします!
チューニングの基本として、吸う方と出す方は両方やらないと意味がない、というのがあります。つまり、エアフィルター等で吸入効率をアップするなら、マフラー側も排気抵抗の少ないものに交換しないとダメ、ということです。
では、エアフィルターを交換するのはまったく無意味なのかと言えば、そんなことはありません。吸気抵抗が減るわけですから、少なくともトップエンドではノーマルより吹けが良くなるといった効果は期待できます。
ただ、低い回転域では、ある程度の吸気抵抗があったほうがかえってトルクが出たりします。メーカー側は、トータルの性能を考えて設計していますから、エアフィルターだけ抵抗の少ないものに替えるのは、そのバランスを少し崩すことになりますね。
端的に言って、抵抗の少ないタイプに交換すると、若干高回転型のエンジン特性に変化することが考えられます。お友達の愛車は、低い回転では少し力が落ちていて、その分燃費も少し悪くなっているけれど、思い切り回した時は気持ちよく回るエンジンになっているのではないでしょうか。それが「5馬力は違う」という感想につながっているのかもしれません。
実際にはエアフィルターだけで5馬力も上がることは考えられませんが、フィーリングがアップすることは十分あり得ます。純正品より集塵効率が落ちるのでは?という疑問ですが、それは間違いなく落ちています。フィルターのライフも短いと考えるべきでしょう。
ただ、純正品はかなりの安全マージンを取って作られているので、そのマージンを少し削るという行為は、ある意味チューニングの基本なんですね。
MJブロンディの「ひとりごと」
レースでタイムを削るというならともかく、普通に使う乗用車の場合、チューニングのメリットはほぼ100%、メンタルなものです。「気持ちいいかどうか」がすべてなのです。
性能だけで考えれば、チューニングなど必要ありません。でもクルマ好きは、チューニングして、夢を広げてみたいのです。チューニングとは、いい服を着るとか、髪型を変えるといった行為と同種のものです。それを人がどう思うかはともかく、自分が満足することが一番大事なんです。
かくいう私も、チューニングが大好きです。ただし、性能を上げることより、自己満足が第一目的。なので最近は完全にファッションだと割り切って、好きな色に塗り替えるオールペン・チューンがマイブームです。
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