メルセデス・ベンツの部品って第2次世界大戦前のモノでも手に入るって本当?
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メルセデス・ベンツの部品って戦前のモノでも手に入るって本当?
メルセデス・ベンツ車の部品は、第2次世界大戦前のものでも、いまだに手に入るそうですが、これってメルセデスが凄いんですか? 外国メーカーでは当たり前?他のメーカーではどうなんでしょうか。(田中ピーさん)
其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!
田中ピーさん、決して当たり前ではありませんよ。そんなメーカーはそうありません!
メルセデスは、確かに非常に古いパーツも供給してくれます。メルセデス・ベンツ日本によると、「すべて可能とは言えませんが、図面が残っているものはすべて、それを元に部品を作って供給します」とのことです。と言っても、たとえば半世紀以上前のメルセデス車で、現存しているのは、非常に貴重かつ高価な名車がほとんどです。つまり、クルマそのものが宝石のような場合です。
代表例は、300SLでしょう。当時日本では石原裕次郎が乗っていたことで有名ですが、現在でも数千万円で取引されるような超名車です。そういった名車のパーツの注文があれば、メルセデス本社は、図面からそれを起こして、一点生産してくれるのです。もちろん値段は安くないはずですが、なにせクルマがクルマですから、お金をかける価値は十分あるわけです。
「古いクルマのパーツでも供給してくれる」というのは、こういう態勢のことで、決して戦前のクルマのパーツを、すべてストックしてあるというわけではありません。
こういったサービスをしているメーカーとしては、他にはフェラーリがあります。「フェラーリ・クラシケ(クラシック)」では、過去の名車のレストアやメンテナンスサービスを行っています。どちらも、一種の文化遺産の維持活動とも言うべきものです。
一般的な大量生産自動車の場合は、このようなパーツ供給は到底ムリです。だいたい、半世紀後も残っているようなケース自体がほぼ絶無ですから。
実用車は、値段がつかなくなったら最後、もう修理されず、捨てられてしまうのが通例です。 半世紀後も残っているのは、ほとんどの場合、実用を超えた工芸品的な自動車だけなのです。
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