坂本祐也選手/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」(3/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:今井優杏
レースのキッカケは“ドリフトキング”!
―では、坂本選手のレースキャリアのスタートは、“クルマ好きから”だったんですか?
そうです、実は当時はドリフトが好きだったんですよ。土屋圭市さんに憧れてレースを始めました。
だから織戸さん(織戸学。ドリフト出身のレーシングドライバー)や谷口さん(谷口信輝。同じくドリフト出身のレーシングドライバー)の本もずっと見ていましたね。
―坂本選手、海外でのレースキャリアが多いので、いわゆる“カート出身組”かと思ってました!
カートはやってたんですが、それもグループA(全日本ツーリングカー選手権)に出ていた土屋圭市さんのADVANカラーのGT-Rを見て『レーサーになるにはどうしたらいいんだ!』って調べて始めましたから。当時中学生でした。でもその後、どうやったらレーシングドライバーになれるのか、まったく解らなかったんです。
そんなときに、モータースポーツ雑誌でジム・ラッセルというイギリスのレーシングスクールのオーディション開催を知って、自分で応募して受けたんです。そこで合格して、特待生といいますか、無料でイギリスに行けるチャンスをもらったんです。
そこで合格していなければ、レーシングドライバーになっていなかったかもしれません。
―もしかしたら今頃、アマチュアドリフターだったかも・・・(笑)
いやほんとに!(笑)。でも実際はドリフトを始める前に海外に出てしまったんですけど。
―では最初はフォーミュラカーに興味がなかったとか?
なかったですね、カートを始めましたから。F1を知ったのはその後です。
―長く海外でレースをされてきて、日本でのキャリアに生きていることはありますか?
日本のサーキットは施設も路面もすごくキレイじゃないですか。イギリスは『え?こんなとこ走るの?』みたいなコースばっかりなんですよ。
F1が開催されるシルバーストーンとかドニントンパークはキレイなんですが、そのほかはまるで峠道をコースにしたみたいに、狭いしウネってるし、次のコーナーが見えないような、荒れた路面ばかりなんです。だから日本でコースを覚えるのは、すごく簡単ですね。あと、路面のグリップが低い。
―舗装の問題ですか?
いえ、日本のタイヤ技術がすごいんです。向こうでレースに使ってるタイヤはグリップしないんです。日本のレーシングカーのつもりでブレーキを踏むと、向こうのは簡単にブレーキがロックしちゃうくらいです。ですからコントロール能力はいやでも身に付きますね。
―だからヨーロッパの選手は雨のレースに強いとかいうことも?
あると思います。実際に雨が多いこともありますが。その辺は今のレースにも生きていると思いますね。
―それでは最後の質問ですが、今坂本選手が気になっているクルマはなんですか?
全然買えないんですけど、最近乗って『これは!』と思ったのはフェラーリ458ですね。今まで乗った中で最高です。グリップはもちろんいいんですが、電子制御をOFFにして走ると、すごくドリフト出来るんですよ!
―リッチすぎるドリフト車ですね。
去年フェラーリの仕事をしたときに、青木隆之選手と、ロニー・クインタレッリ選手もいたんですが、青木選手がドリフトしてるのを見て、ロニーと一緒にムキになってやりました(笑)。だけど値段が可愛くないので(笑)、現実的に欲しいのはBMW3シリーズのクーペですね。2リッターだとマニュアルがありますしね!
―やっぱりマニュアルなんですね!(笑)
今井優杏の「取材後記」
実は今回の取材、某耐久レースに参加されていた坂本選手をその場でナンパし、撮影とインタビューをお願いした、という経緯があるのですが(だってBORAに乗ってるレーシングドライバーなんて、取材したくなるじゃないですか、ねえ?)、快く引き受けて下さったうえに、色んな気遣いをしてくださって、すごくジェントルな方でした!
今後のレースについては、『そろそろクルマ的にも仕上がって来ているので、表彰台が狙える頃だと思います。ウエイトもほとんど積んでないですし、期待して下さい』とのことでした。
坂本祐也選手オフィシャルHP
http://www.yuya-stoic.com/index.html
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