<最新情報>果たしてライバルのスズキソリオに勝てるのか!?トヨタ新型ルーミー・タンク、ダイハツ新型トール、スバル新型ジャスティ【徹底解説】(1/2)

<最新情報>果たしてライバルのスズキソリオに勝てるのか!?トヨタ新型ルーミー・タンク、ダイハツ新型トール、スバル新型ジャスティ【徹底解説】
トヨタ 新型ルーミー(ROOMY)カスタムG-T トヨタ 新型ルーミー(ROOMY)カスタムG-T トヨタ 新型ルーミー(ROOMY)カスタムG-T トヨタ 新型ルーミー(ROOMY)カスタムG-T トヨタ 新型ルーミー(ROOMY)カスタムG-T トヨタ 新型ルーミー(ROOMY)カスタムG-T トヨタ 新型ルーミー(ROOMY)G“S” (2WD) トヨタ 新型ルーミー(ROOMY)G“S” (2WD) トヨタ 新型ルーミー(ROOMY)G“S” (2WD) トヨタ 新型ルーミー(ROOMY)G“S” (2WD) トヨタ 新型ルーミー(ROOMY)G“S” (2WD) 画像ギャラリーはこちら

トヨタ新型ルーミー&タンク、ダイハツ新型トール、スバル新型ジャスティの姉妹車4モデルが登場!

2016年4月に発売されたダイハツ ブーン&トヨタ パッソは、コンパクトカーでありながら軽自動車の技術を活用して開発された。小さなボディでも後部座席を含めて車内が広く、燃費性能も良好。緊急自動ブレーキを作動できる安全装備も、軽自動車で進化したスマートアシストIIを採用する。

この軽自動車の技術を使ったコンパクトカーの第2弾が、2016年11月9日に発売されたダイハツ トール/トヨタ ルーミー&タンク/スバル ジャスティの4姉妹車だ。いずれもフロントマスクなど内外装の一部は異なるが、基本設計は共通化されている。トヨタ ルーミーはトヨタ店とトヨタ カローラ店、トヨタ タンクはトヨペット店とネッツ トヨタ店が扱う。

開発と生産はダイハツが行うから、トヨタとスバルブランドはOEM車の位置付けになる。

ボディスタイルも軽自動車風だ。全長サイズは標準ボディが3700mm、カスタムでも3725mmと短く、全幅は1670mmに抑えた。その一方で背が高く、全高は1735mmに達する。

後部座席側のドアはスライド式で、車内を広くするためにピラー(柱)やウインドウの角度を立てたから、ダイハツ タントなど車内の広い軽自動車に似ている。

トヨタ 新型ルーミー(ROOMY)カスタムG-Tスバル ジャスティ

水平基調の外観により、前後左右ともに視界が良い。最小回転半径は14インチタイヤ装着車が4.6m、15インチは4.7mだから小回り性能も優れている。

4車種の外観上の違いは、主にフロントマスクで表現されるが、基本的には2種類の顔立ちを用意した。それぞれに標準ボディと、メッキパーツやエアロバンパーを備えたカスタムがある。

ヘッドランプが少し大きく見えて、縦長のグリルを備えた迫力のあるフロントマスクは、トヨタ ルーミー/同カスタム/ダイハツ トールカスタム/スバル ジャスティが使う。

ヘッドランプが薄型でフロントグリルを上下に二分割したスポーティなマスクは、トヨタ タンク/同カスタム/ダイハツ トール/スバル ジャスティカスタムに装着される。組み合わせが複雑だ。

人気を高めそうなのは、大型メッキグリルを備えたルーミーカスタムとトールカスタムだろう。ボディ全体の造形バランスはあまり良くないが、トヨタ アルファードやエスクァイアのような存在感が演出されている。

ボディサイズの割に広い居住空間と、多くの機能的な装備【内装解説】

トヨタ 新型ルーミー(ROOMY)と新型タンク(TANK)
トヨタ 新型ルーミー(ROOMY)トヨタ 新型タンク(TANK)

ボディの側面ではスライドドアの開口幅が十分に確保され、床は低めに抑えた。着座位置の地上高は700mmで、腰の移動量が少ないから乗り降りがしやすい。

内装インパネは軽自動車に多いパターンで、ATレバーはインパネの中央に装着した。この左側にはエアコンのスイッチがあり、機能的に配置されている。

内装インパネ中央の高い位置にはマルチインフォメーションディスプレイが備わり、瞬間/平均燃費、外気温度などの表示が可能だ。最廉価グレードを除くと、TFTカラーディスプレイが使われて視認性を高めた。

最廉価グレードを除いて、車両の周囲を上空から見たような映像としてマルチインフォメーションディスプレイ表示する機能もオプション設定した(4万3200円)。このほかポケット類やカップホルダーは、ライバル車と競うかのように豊富に装着されている。

ただし横長のトレイには注意点もある。助手席前側には携帯電話などを置きやすいが、カーブを曲がる時に滑って音がすれば、運転の難しい状況なのにドライバーの視線がトレイに向いてしまう。滑らないようにする工夫が必要だ。

居住空間はボディサイズの割に広い。後部座席には240mmのスライド機能が備わり、後端まで寄せた時の前後席のヒップポイント間隔は1105mmとなる。Lサイズセダンが900~1000mm弱なので、足をゆったりと前に伸ばせる。

もっとも軽自動車の設計手法を使えばこれも当然で、タントは全長サイズが約300mm短いのに、1120mmを確保する。後部座席は床面へ落とし込むようにコンパクトに畳めて、荷室の床面地上高は527mmに抑えた。タントよりも約70mm低く、自転車を積む時も前輪を大きく持ち上げる必要がない。

気になるシートアレンジをタンクで紹介!

タンクのコンセプト「1LD-CAR」は1LDKとCARを掛け合わせた言葉。自分の部屋のように車内空間を楽しむこともできるシートアレンジに注目したい。

前席はフロントシートウォークスルーを採用したことで、前後席間のスムーズな移動が可能となった。またインパネシフトを採用して足元も広く取られているので、運転席~助手席間のサイドウォークスルーも容易に出来る。

リアシートは240mmのスライドを可能とし、最前方までスライドさせると、5人乗車したとしても荷室に機内持ち込み用スーツケース4個が積める。

また後席は左右それぞれが最大70度までリクライニング出来る機能も備わる。前席のヘッドレストを外してフロントシートも倒せば、前後席がひとつのベッドのようになり、ドライブ中の休憩や車中泊も可能なフルフラットモードも完成する。

リアシートは、前に倒すと荷室の床がフラットになるダイブイン機構を採用。1,500mm超の荷室長で長尺物も積載可能だ。デッキボードを反転し、防汚シートを広げれば、自転車の積み込みもできる。

ブーン&パッソと共通のプラットフォームに、1L又は1Lターボエンジンを搭載【ルーミー&タンク、トール、ジャスティ スペック比較】

エンジンやプラットフォームは、前述のブーン&パッソと共通だ。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も2490mmで等しく、トレッド(左右のホイールの間隔)も同じ数値。エンジンは直列3気筒の1Lを積む。

ただしトール4姉妹車は、ブーン&パッソに比べると天井が200mm以上も高いから、車両重量も160kgほど重い。そこで自然吸気エンジンに加えて、新開発の1Lターボも設定した。

自然吸気のノーマルエンジンは最高出力が69馬力(6000回転)、最大トルクは9.4kg-m(4400回転)だが、ターボは98馬力(6000回転)/14.3kg-m(2400〜4000回転)に向上する。日常的な運転感覚を左右するターボの最大トルクは、自然吸気の152%で、1.5Lエンジンと同程度だ。

JC08モード燃費は、2WDで見ると自然吸気が24.6km/L、ターボが21.8km/L。ターボの数値は自然吸気の89%だから、最大トルクが大幅に向上した割に燃費の悪化率は小さい。エコカー減税は両方のエンジンが対応している。

またプラットフォームをブーン&パッソと共通化しながら、骨格部分の板厚などを見直し、ボディなどの剛性を高めた。

サスペンションは前輪側がストラット、後輪側はトーションビームで共通だが、ショックアブソーバーを太くするなど重量増加と高重心化に対応している。

■トヨタ ルーミー

ボディサイズ: 全長x全幅x全高 3700~3725x1670x1735mm

乗車定員:5 名

エンジン:直列3気筒1L NAエンジン/ターボエンジン

燃費[JC08モード]:2WD 24.6km/L、4WD 22.0km/L、ターボ 21.8km/L

価格:1,463,400円~2,008,800円(消費税込)

■トヨタ タンク

ボディサイズ: 全長x全幅x全高 3700~3715x1670x1735mm

乗車定員: 5名

エンジン:直列3気筒1L NAエンジン/ターボエンジン

燃費[JC08モード]: 2WD 24.6km/L、4WD 22.0km/L、ターボ 21.8km/L

価格:1,463,400円~2,008,800円(消費税込)

■ダイハツ トール

ボディサイズ: 全長x全幅x全高 3700~3725x1670x1735mm

乗車定員: 5名

エンジン:直列3気筒1L NAエンジン/ターボエンジン

燃費[JC08モード]: 2WD 24.6km/L、4WD 22.0km/L、ターボ 21.8km/L

価格:1,463,400円~1,857,600円(消費税込)

■スバル ジャスティ

ボディサイズ: 全長x全幅x全高 3700~3715x1670x1735mm

乗車定員: 5名

エンジン:直列3気筒1L NAエンジン/ターボエンジン

燃費[JC08モード]: 2WD 24.6km/L、4WD 22.0km/L、ターボ 21.8km/L

価格:1,415,000円~1,763,000円(消費税込)

外装の違い

ベースは主に2種類。フロントフェイスを見てみると大きく2つに分けることができる。

(1)ダイハツ トール、トヨタ タンク、スバル ジャスティカスタム

薄く切れ長のランプグリルと大開口アンダーグリルと、シャークフィンのように見えるバンパー下部のデザインで躍動感を表現している。またブロックライン発光縦長LEDリアコンビランプにより、ワイド感と存在感を演出した。

(2)ダイハツ トールカスタム、トヨタ ルーミー、スバル ジャスティ

重厚なメッキグリルとLEDヘッドランプによる艶やかさとLEDフォグランプやボディ同色のフロントスポイラーでソリッドな力強さを表現した。 立体視LEDリアコンビランプやメッキグリルで品格や艶やかな印象に。

ボディカラーのラインアップ

ルーミー&タンク 全14色

9色のボディカラーにカスタム専用のツートーン仕様5色の全14色をラインアップ。ルーミーとタンクそれぞれの特徴に合わせた専用色を設定。

▽モノトーン(9色)

・ルーミーはブリリアントカッパークリスタルマイカ/タンクはインペリアルゴールドクリスタルメタリック

・レーザーブルークリスタルシャイン

・マゼンタベリーマイカメタリック

・フレッシュグリーンメタリック

・ファインブルーマイカメタリック

・プラムブラウンクリスタルマイカ

・ブラックマイカメタリック

・ブライトシルバーメタリック

・パールホワイトIII

▽2トーン(5色)

・ブラックマイカメタリック×ブリリアントカッパークリスタルマイカ

・ブラックマイカメタリック×レーザーブルークリスタルシャイン

・ブラックマイカメタリック×マゼンタベリーマイカメタリック

・ブライトシルバーメタリック×フレッシュグリーンメタリック

・ブライトシルバーメタリック×ファインブルーマイカメタリック

トール 全14色

インペリアルゴールドクリスタルメタリックとレーザーブルークリスタルシャインの2色の新色を追加し、2トーン仕様5色とモノトーンカラー9色の全14色を設定。トヨタ タンクと同じカラーラインアップとした。

ジャスティ 全12色

こちらはトヨタ トールのラインアップと同じだが、専用色の2種類の設定がなく全部で12色のボディカラーとなる。

ルーミー・タンク・トール・ジャスティの人気のボディカラーは?

ルーミー

1位 パールホワイト2

2位 レーザーブルークリスタルシャイン

3位 ブラックマイカメタリック

タンク

1位 パールホワイト2

2位 ブラックマイカメタリック

3位 ブライトシルバーメタリック

トール

・レーザーブルークリスタルシャイン

・パールホワイトIII

ジャスティ

1位 パール・ホワイトIII

2位 レーザーブルークリスタルシャイン

3位 ブラック・マイカメタリック

納期はいつ?(2017年3月31日時点)

メーカーに確認した納期情報は以下の通り(2017年3月末時点/地域やボディカラーなどによって多少ずれあり)。

ルーミー&タンク

7月上旬以降の出荷(約3ヵ月)

トール

約2ヶ月

ジャスティ

約1.5ヶ月

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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