日本で乗ったら注目の的!トヨタ ランクル70に本格2ドアピックアップトラック!? 日本にはない特別なランドクルーザー70シリーズをチェック
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:茂呂 幸正・TOYOTA
1984年、トヨタがそれまでのランドクルーザー40シリーズに代わり誕生させた「ランドクルーザー70シリーズ」(ランクル70)は、2021年の今も改良を重ねながら世界で販売を続けている。4ドアバン・ワゴンボディに加え、ハードな用途に応える様々なボディタイプを用意しているのが特徴だ。今回はそんなランドクルーザー70シリーズの中でも、日本未導入の2ドアピックアップトラックをご紹介しよう。
プロユース向けのヘビーデューティ版! ランクル70のシングルキャブ・ピックアップ仕様
今回ご紹介するトヨタ ランドクルーザー70シリーズのピックアップトラック「シングルキャブ」(2ドア)のボディサイズは、全長5220mm×全幅1790mm×全高1970mm、ホイールベース3180mm。
通常のバン・ワゴンボディが全長4910mmだから、それよりもかなり大きく、見た目にも迫力がある。飾り気はまるでないが、むしろそのヘビーデューティな姿に惹かれる人も多いはず。日本で乗ったらさぞ目立つことだろう。
もちろんランドクルーザー70シリーズの2ドアピックアップトラックは、そんな軟派なファッションアイテムとして誕生した訳ではなく、採石場や林業、農場といった悪路が多いシチュエーションで活躍するために生まれたプロユース向けのボディタイプである。
取材車両はオーストラリア仕様・右ハンドルで、ボンネットからAピラーにマウントされるシュノーケルも装備される。水深の深い場所での走行以外でも、ホコリの多い路面でも役立つ装備だ。
ピックアップトラックのハイラックスよりもさらにヘビーな環境下で活躍出来るタフな仕様となっていることが、こうした機能からもうかがえる。
搭載されるのはV8 4.5リッターディーゼルターボ! 強大なトルクを要する用途にも活躍する
取材車両に搭載されるのは「1VD-FTV」型エンジン。最近の日本ではなかなかお目にかかれないマルチシリンダー・大排気量のV型8気筒 4.5リッター インタークーラー付きディーゼルターボエンジンだ。最高出力205ps(151kW)/3400rpm、最大トルク430Nm/1200rpmという仕様となっている。
低速域からの強大なトルクを誇る粘り強い特性は、荷台への積載物に加え、重たいトレーラーやボートなどのけん引といった厳しい用途にも役立つことだろう。
WHO認定のワクチン輸送車としても採用! 世界中で人々の生活を支え続けるランクル70シリーズ
海外向けのランドクルーザー70シリーズは、今回のシングルキャブ(2人乗り)以外にも多種多彩な仕様が設定されている。かつて日本でも2014年に1年間限定発売されたダブルキャブ仕様もそのひとつ。
ほかにも2ドアハードトップ、さらにロングシャーシーの2ドアハードトップ トゥループキャリアなどが国や地域の用途に応じて設定されている。
中でもトゥループキャリアは、WHO(世界保健機関)の医療機材品質認証を取得し、ワクチンを適切な温度で輸送するための保冷輸送車としても活躍したことで、ニュースでも話題になったモデルでもある。道路インフラが未整備な国と地域では保冷輸送手段にも乏しいことから、感染症対策の切り札として導入されたのだ。
今回紹介したランクルは全て日本製だが、日本では売られていないモデルばかりだ。しかし並外れた信頼性、耐久性、そして悪路走破性を活かし、今も世界のどこかで、人々の生活に無くてはならない存在として活躍を続けている。1984年から35年以上に渡り生産を続けるランドクルーザー70シリーズ、その歴史はこれからもまだまだ長く続きそうだ。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:茂呂 幸正・TOYOTA]
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