スバル インプレッサXV グレード比較(2/2)

インプレッサXV 1.5i／充実装備でおすすめのベースモデル

エントリーモデルの「1.5i」に搭載される1.5リッターエンジンは、81kW/144N・mのパワー＆トルク。これは既存のインプレッサに搭載されているエンジンと変わらない。

また、1.5iにだけ5速MT車の設定があるのは、スポーツ性といった理由ではなく、AT車に乗らないユーザーを考慮しての設定だ。1.5iの中でもベースとなるFF／5速MT車の価格は「178.5万円」。

1.5リッター車で180万円近い価格（税込）は、ちょっと高めの印象があるが、これはクロスオーバー車であると同時に、後述するような充実した装備を備えるからだ。（※1.5iの中で最も高いAWDの4速AT車は200.55万円）

1.5iの装備が充実しているのは、たとえば16インチのアルミホイールが標準装備されることで分かる。

外装・視界関係ではほかにも、HIDプロジェクターロービームランプやフォグランプ、リア間欠ワイパー＆ウォッシャーなども標準だ。ルーフレールや専用ルーフスポイラーも標準で装備されている。

なお、AWD車にはコールドウェザーパッケージとして、ヒーテッドドアミラーとワイパーディアイサーも標準で用意される。

快適装備も充実している。オーディオレスが基本となるが、運転席8ウェイパワーシート、キーレスアクセス＆プッシュスタート、フルオートエアコン（抗アレルゲンフィルター＆クリーンフィルター付）、本革巻きステアリングホイール＆シフトノブ、ホワイトルミネセントメーターなどが標準で装備される。1.5L車とは思えないようなひとクラス上の装備である。

このほか、スバルのクルマ作りがしっかりしているなと思われるのは、機能装備のリヤディスクブレーキや前後スタビライザーなど、安心の走りにつながる仕様が用意されていることだ。

インプレッサXV 2.0i／1.5iとの価格差は「搭載エンジン」の違い

上級グレードである「2.0i」に搭載される2リッターエンジンは、103kW／186N・mのパワー＆トルク。このクラスのエンジンとして特にパワフルな実力ではないが、フレキシブルな実用性の高さで定評を得ているエンジンだ。

2.0iも充実した装備を備えるが、ベースとなる1.5iに充実した装備や仕様が用意されているので、2.0iならではの装備はさほど多くない。

2.0iにはFF車が197.4万円、AWD車が214.2万円の価格が設定されており、1.5iとの価格差は13.65万円になる。この大半がエンジン分の価格差と考えていい。

1.5iに対して2.0iに追加される装備は、電動格納式リモコンカラードドアミラーが「LEDサイドターンランプ付」になることや、グローブボックスとセンタートレーに「LED照明」が付くこと、「フットライト」が装備されることなどだ。

各種の快適装備は1.5iにも標準なので、2.0iだけに用意されるものは少ない。なので、走りに余裕を求めるのであれば2.0iだが、一般的なユーザーには1.5iがお勧めだ。

オプションで用意されるのは、スバルG-BOOK対応の「HDDナビゲーションシステム」。

オーディオレスの設定なので、オーディオを含めたカーナビを装着するか、あるいはオーディオだけを装着するかの選択になる。

1.5i、2.0iとも、安全装備はSRSサイド＆カーテンエアバッグがオプションで用意されている。

デュアルSRSエアバッグやEBD付きABSは標準で装備されるが、横滑り防止装置のVDCは標準でもオプションでも設定されていない。これだけがやや残念なところだ。