2011年12月度販売ランキング/松下宏(2/2)
- 筆者: 松下 宏
11位~20位:トヨタ系ミニバンが大幅に回復基調
※()内は(販売台数 [前年対比])
11位:日産 モコ(4,966[129.7%])/12位:トヨタ カローラ(4,771[109.4%])
13位:トヨタ ヴォクシー(4,678[147.9%])/14位:ホンダ ステップワゴン(4,346[109.2%])
15位:ホンダ ライフ(4,290[57.3%])/16位:トヨタ パッソ(4,098[110.0%])
17位:スズキ パレット(3,884[99.9%])/18位:トヨタ エスティマ(3,870[167.3%])
19位:トヨタ ヴェルファイア(3,762[113.0%])/20位:マツダ デミオ(3,681[154.8%])
11位から20位までの車種ではミニバン系のモデルが4車種と目立ち、中でもヴォクシーは前年に比べて47.9%もの増加を示して前月の23位から10ランクアップの13位に入った。大きな改良などのない中での大幅増である。
ミニバンはほかにステップワゴンが堅調を続けて14位、エスティマも67.3%増という大幅な伸びで18位、ヴェルファイアが19位に入っている。
軽自動車はモコが30%近い伸びを示して11位に入ったが、これはベース車のMRワゴンの3倍に達する台数。MRワゴンは前年の4倍に近い売れ行きながら、モコには遠く及ばなかった。
スズキにはほかにも売るべきクルマがいろいろあるとはいえ、本家の車種がこれだけ大きな差を付けられるのは考えものといった感じだ。
ライフは15位ながら台数は42.7%の減少だった。N BOXの登場でライフには力が入らなくなっているにしても、何とも物足りない数字である。17位のパレットは前年並みの数字。日産のルークスを上回るは販売台数を維持している。
デミオがぎりぎりの20位で前年に比べると大幅に伸びているが、絶対的な台数は4000台以下で、話題になったSKYACTIV技術が思ったほどには販売に結びついていないような印象を受ける。
21位~32位:N BOXは1月以降に販売が本格化・インプレッサが前年比2倍に
21位:日産 ノート(3,656[122.2%])/22位:日産 ルークス(3,387[100.4%])
23位:トヨタ ラクティス(3,277[49.1%])/24位:トヨタ クラウン(3,190[170.8%])
25位:日産 キューブ(2,969[159.0%])/26位:トヨタ ノア(2,877[121.6%])
27位:ホンダ N BOX(2,860[-------])/28位:スズキ ソリオ(2,778[-------])
29位:日産 ジューク(2,642[87.1%])/30位:スズキ スイフト(2,628[98.0%])
31位:トヨタ アルファード(2,535[126.2%])/32位:スバル インプレッサ(2,496[200.0%])
[2011年新車販売台数] 1位~10位:震災による生産の停滞が影響
1位:トヨタ プリウス(252,528台[80.0%])/2位:ホンダ フィット(207,882台[112.1%])
3位:スズキ ワゴンR(160,439台[82.2%])/4位:ダイハツ ムーヴ(145,201台[110.1%])
5位:ダイハツ タント(129,118台[67.5%])/6位:トヨタ ヴィッツ(128,725台[105.3%])
7位:ダイハツ ミラ(120,014台[132.4%])/8位:日産 セレナ(84,359台[112.4%])
9位:スズキ アルト(83,100台[77.9%])/10位:トヨタ カローラ(70,758台[63.6%])
2011年の年間の新車販売台数は、東日本大震災による生産の停滞などがあったため、2010年に比べて15.1%減の421万0220台にとどまった。このうち登録車は268万9074台で16.7%の減少、152万1146台で11.9%の減少だった。
東日本大震災の影響を直接的には受けなかった輸入車は275,644台で逆に22.5%増加した。
そんな中で販売ランキングのベスト10は上記の通り。マイナス成長にはなったものの、プリウスの首位独走が続いたほか、フィットも手堅く販売を伸ばしている。
ランキングの半分が軽自動車で、フィット、ヴィッツ、カローラもコンパクトカーと考えると、それ以外のクルマはプリウスとセレナだけということになる。
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