e-POWERの搭載により国産乗用車トップレベル低燃費を実現した日産 新型ノートを徹底解説!(2/2)

e-POWERの搭載により国産乗用車トップレベル低燃費を実現した日産 新型ノートを徹底解説!
日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル 日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル 日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル 日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル 日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル 日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル 日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル 日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル 日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル 日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル 日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル 画像ギャラリーはこちら

グレード追加の他、細部のデザイン変更も。ボディカラーは全13色に。

日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル・10月24日に開催されたラインオフ式
日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル

今回はe-POWERの発売に加えて、ノートの既存グレードもマイナーチェンジを受けた。フロントマスクはセレナなどと同様のVモーショングリルになり、バンパーなどの形状も変更されてワイド感を強調する。

内装ではハンドルの形状がD字型になった。これもセレナと同様のデザイン処理だ。ただしスポーツクーペはドライバーの大腿部とハンドルが接近するから、操作性や乗降性を考えてD字型にする意味はあるが、ノートやセレナではメリットを理解しにくい。主に見栄えを考えた変更と思われるが、送り/たぐりハンドルの操作をするユーザーは違和感を抱くことがある。

グレードによってはシート生地も変更を受け、LEDヘッドランプを幅広いグレードにオプション設定した。液晶タイプのスマートルームミラーも選べる。

日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル
日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル

緊急自動ブレーキを作動できるエマージェンシーブレーキは、表記がインテリジェントエマージェンシーブレーキに変わったが、性能は以前と同じだ。

ボディカラーは全部で13色を設定。レッド/オレンジ/グリーン/ゴールドの新色も用意している。

パワーユニットはe-POWERのほかに、従来と同じく直列3気筒1.2Lのノーマルタイプ(2WDのJC08モード燃費は23.4km/L)と、スーパーチャージャー仕様(26.2km/L)を設定する。動力性能や燃費に変更はない。

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e-POWERとは、つまりシリーズハイブリッド

日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル・10月24日に開催されたラインオフ式日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル・10月24日に開催されたラインオフ式

e-POWERのグレードは、前述のようにS(177万2280円)、X(195万9120円)、メダリスト(224万4240円)の3種類。この内、Sは車両重量がXに比べて40kg軽く、JC08モード燃費も37.2km/Lに達するが、インテリジェントエマージェンシーブレーキ、リア間欠ワイパーなどが装着されない。Sは推奨できずXが買い得だ。

e-POWER・XはノーマルエンジンのXに比べて46万3320円高いが、エアコンのオート機能や外気温度計も加わり、実質的な差額は専用メーターなどを含めて約42万円だ。エコカー減税も含めると約39万円に縮まる。この金額はカローラアクシオ&フィールダーのハイブリッドと同程度になる。

39万円の実質差額を燃料代の差額で取り戻すには20万km近い走行を要するが、e-POWERはノーマルエンジン車に比べて動力性能が高く、加速感は滑らかでノイズも小さい。経済性以外のメリットも多いから、購入の判断は試乗してから行うのが良いだろう。

日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル・10月24日に開催されたラインオフ式日産 ノート/2016年11月マイナーチェンジモデル・10月24日に開催されたラインオフ式

日産は強気で「ノートの販売総数の約60%をe-POWERにしたい」と言う。

その意気込みのためか、日産はe-POWERを「新しい電気自動車の形」として宣伝するようだが少々無理がある。発電用エンジンを搭載した電気自動車もあるが、一般的な認識では、少なくとも充電機能の搭載が不可欠になるからだ。これを持たないe-POWERは、前述のようにシリーズハイブリッドだ。

最近の日産は、緊急自動ブレーキ(正確には衝突被害軽減ブレーキ)を「自動ブレーキ」、プロパイロットの運転支援機能を「自動運転技術」などと表現する。e-POWERを「新しい電気自動車の形」と称しても「自動ブレーキ」のような事故の危険は生じないが、紛らわしいことに違いはない。

せっかく優れたメカニズムを開発したのだから、宣伝もフェアに正々堂々とやってもらいたい。

[レポート:渡辺陽一郎]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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