日産 エルグランド「NISMOパフォーマンスパッケージ」試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正・NISMO・NISSAN
往年の日産車を想わせる大胆さが復活
日産車の真髄は、やっぱりコレでしょう! と思ったのが「日産 エルグランドNISMO」だ。日産の代表としては、GT-R、フェアレディZ、スカイラインなどが挙げられるが、1960~80年代を知るオジサン世代としては、ちょっとハズした大胆さを持つことが日産の魅力だ。
例えば1971年に登場した230型「日産 セドリック&グロリア」。当時から高級セダンのメインストリームは「トヨタ クラウン」だったが、大胆で豪快なイメージはセド&グロが強かった(そして唯一、同時期のクラウンより売れたセド&グロだった!)。懐かしいTV番組の「大都会パートIII」とか「西部警察」のカーチェイスも、セド&グロだから映えたのであって、クラウンではイマイチだったと思う。
こんな昔話を思い出したのも、エルグランドNISMOが最近のクルマとしては非常に珍しく大胆かつ豪快だったからだ。
エルグランド NISMOパフォーマンスパッケージはモータースポーツ直系パーツの集合体
エルグランドNISMOは、正確にいえば、エルグランドの「NISMOパフォーマンスパッケージ装着車」。NISMOは「日産モータースポーツインターナショナル」の略称で、文字どおり日産がモータースポーツに参戦する車両を開発したり、市販車をベースにしたチューニングやドレスアップを行っている。
ちょっと紛らわしいが、日産には既にカスタムカー「ライダー」に代表される特装車、福祉車両などを幅広く手掛けるオーテックジャパンという系列会社もあり、エルグランドにも内外装をドレスアップした「エルグランド ライダー」がある。しかもエンジンや足回り、ボディ補強にまで手を加えた「エルグランド ライダー ハイパフォーマンススペック」というグレードまであって、既に根強い支持を集めている。その点でNISMOは、エルグランドに関しては現時点ではスポーツパーツの展開に特化した。
そう、エルグランドの「NISMOパフォーマンスパッケージ」は後からでもパーツを単品で取り付けることが可能だが、オーテックジャパンの「ライダー」はいわゆるコンプリートカー。新車で購入するカタログモデルだ。複数のグレードはあるが、基本的に単品の取り付けには対応していない。
ただし逆に「ジューク」や「フェアレディZ」などは「NISMO」の名でコンプリートカーをそれぞれ用意していて、その車種展開は徐々に広がっているから、今後はどうなっていくかはわからない。
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