ヴェライゾン社、シボレー シルバラード ハイブリッド576台を社用車として購入
アメリカの通信会社ヴェライゾン社は、同社の社用車のグリーン化の一環として、フルサイズピックアップ「シボレー・シルバラード・2モード・ハイブリッド」を576台購入した。市街地走行において4気筒セダン級の燃料経済性を提供するモデルである。
このユニークな「シボレー・シルバラード・2モード・ハイブリッド」は、内燃エンジンと電池式電気モーターとを組み合わせ、従来のフルサイズピックアップよりも燃料消費を最高40%まで削減できる先進テクノロジーを採用した。米環境保護庁の評価基準において、市街地走行時21マイル/ガロン、ハイウェイ走行時22マイル/ガロンという、他のどのフルサイズピックアップトップよりも優れた燃費を誇る。
GMのフリート・アンド・コマーシャル・オペレーションの本部長、ブライアン・スモールは、「初めてヴェライゾン社から、環境に優しく燃料効率性に優れた都市部向け社用車について相談を受けたとき、我々は『シルバラード・ハイブリッド』が最適なモデルだと思った。なぜなら市街地・ハイウェイの両走行で突出した燃費率を実現しているモデルだからだ。ヴェライゾン社は7月納車という野心的な納期を設定し、担当チームはその納期に間に合わせるべく直ちに仕事に取り掛かった」と話した。
「シボレー・シルバラード・2モード・ハイブリッド」は、GMの2モートシステムを採用することによって、電気のみで最高時速30マイルまでを発進・走行することができ、長距離走行の場合は、さらに燃費の良いV-4モードで、6リッターV8のボルテックエンジンを稼動させることができる。このテクノロジーはフルサイズトラック向けに使用できる唯一のハイブリッドシステムであり、シボレーのフルサイズトラック部門におけるリーダー的地位を一層強固なものにしている。
ヴェライゾン社のサステナビリティ担当最高責任者、ジェイムズ・ゴーウェンは、「我々のサステナビリティ戦略の主要部分は、二酸化炭素の排出量が少ない代替案を有効に活用し、当社の社用車および高IQブロードバンドネットワーク事業の動力・電力に利用することである。今年、1600台の代替エネルギー車を追加することによって、我が社は、北米各地の地域社会において、燃料の保護、温室ガスの排出量削減、大気の質向上に取り組んでいく」と述べている。
ヴェライゾン社は今年初め、同社のグローバル事業の二酸化炭素排出量を削減する実用的かつ革新的な方法を本格的に探求すべく、包括的なサステナビリティ・プログラムを始動した。多方面からアプローチするこのプログラムの1つとして、ヴェライゾン社は社用車における代替エネルギー車の数を増やした。また、多彩な仕入れ業者との取引を信念としているヴェライゾン社は、576台のハイブリッドピックアップを、女性オーナーがペンシルベニア州ヘイゼルトンに構えるシボレー販売店「フェアウェイ・モーターズ(Fairway Motors)」に注文した。
ヴェライゾン社の市場である各都市部を走行することになるこのピックアップは、6リッターV8のボルテックエンジンを標準搭載し、最高出力と最大トルクはそれぞれ332馬力、367 lb.-ft(ポンド・フィート)で、牽引重量は6100ポンド(2WD)または5900ポンド(4WD)となっている。また、ハイブリッド部品は8年間/10万マイル限定保証、パワートレインは譲渡可能な5年間/10万マイル限定保証の対象だ。
「シルバラード・ハイブリッド」車の燃料効率性および低排ガス性をさらに際立たせるべく、ヴェライゾン社はBrandFX Body CompanyおよびGMと共同で、トラックの荷台に挿入する軽量のファイバーグラス製インサートを開発した。この複合材インサートは、市場最軽量・全天候型のコンテナで、はしごや配線器具、コネクター、TVセットボックスなど、ヴェライゾン社のサービス機器を収容する。
BrandFX Body Companyの共同オーナー、リー・フィンリーは、「我が社はヴェライゾン社と永くおつきあいをさせていただいている。OEMの皆様と協力して最高の燃料効率性をもたらす自動車向け複合製品を供給できることは我々の喜びである」と述べている。