ポルシェ、パナメーラ初の5人乗りワゴン「スポーツツーリスモ」を世界初公開

ポルシェ パナメーラ スポーツツーリスモ

ポルシェAGは、2017年3月7日から開催されるジュネーブモーターショーで、パナメーラの新モデルとなる「パナメーラ スポーツツーリスモ」を世界初公開する。

スポーツサルーンをベースとした新型パナメーラ スポーツツーリスモは、ラグジュアリーセグメントに新たな方向性を打ち出すモデルとして登場する。

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ポルシェ パナメーラ スポーツツーリスモ

新型パナメーラ スポーツツーリスモには、2016年に発売された新型パナメーラに導入されたイノベーションが網羅されている。

デジタル式ポルシェ・アドバンストコックピット、先駆的なアシスタンスシステムのポルシェ・イノドライブ(アダプティブクルーズコントロールを含む)、リアアクスルステアなどのシャシーシステム、アクティブ制御によるロール抑制システムのポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロール・スポーツ(PDCCスポーツ)、パワフルなパワートレインなどが含まれている。

さらに、パナメーラ スポーツツーリスモには、電子制御マルチプレートクラッチを備えたアクティブ4WDシステムのポルシェ・トラクション・マネージメントシステム(PTM)と、Sモデルの3チャンバーテクノロジーによるアダプティブエアサスペンションも標準装備される。

パナメーラ スポーツツーリスモは、クーペスタイルのパナメーラ スポーツサルーンと同様に、ポルシェデザインのDNAを反映するダイナミックなプロポーションが特長となる。

全長5049mm、全高1428mm、全幅1937mmで、延長されたホイールベースは2950mm。短いオーバーハングと21インチまでの大径ホイールによるシルエットが際立つ。

さらに、Bピラー(リアドア)から始まるユニークなリアデザインを備えており、力強いショルダー上部の細長いウインドウラインと長いルーフラインが強調されている。ルーフ後部はウインドウラインよりもなだらかに下降し、特徴的なDピラーがクーペのようにショルダーセクションの中へと移行している。

ポルシェ パナメーラ スポーツツーリスモ

車両上部のルーフは、アダプティブスポイラーまで伸びている。ルーフスポイラーの角度が走行条件と選択した車両設定に応じて3段階にセットされ、リアアクスルに50kgのダウンフォースを追加する。時速170km以下のときは、ポルシェ・アクティブエアロダイナミクス(PAA)の中心コンポーネントである空力ガイドエレメントが-7度の格納ポジションに維持され、空気抵抗を抑えて燃費を最適化する。

時速170kmの速度を超えると、ルーフスポイラーは自動的に+1度のパフォーマンスポジションに移動し、走行安定性と横方向のダイナミクスを高める。スポーツ/スポーツ・プラスモードを選択した場合、時速90kmを超えるとルーフスポイラーは自動的にパフォーマンスポジションに移動する。時速90km以上のときにパノラミックスライディングルーフを開くと、PAAのアクティブなアシスタンスによってルーフスポイラーが+26度の角度に調節され、風切り音を低減する。

ポルシェ パナメーラ スポーツツーリスモ

ルーフラインを高くすることで後席の乗降を容易にし、広いヘッドコンパートメントも確保した。電動操作を標準装備したワイドな開口部のテールゲートによってラゲッジスペースは使いやすく、ローディングエッジの高さはわずか628mmとした。

リアシート上端までのラゲッジスペースの容量は520リッター(パナメーラ4 E-ハイブリッド スポーツツーリスモ:425リッター )で、スポーツサルーンより20リッター上回る。ルーフレベルまで積み込むと、さらに50リッターが追加される。

パナメーラ スポーツツーリスモには、オプションでラゲッジコンパートメントマネージメントシステムが用意されている。荷物を固定するためのこの可変システムには、ローディングフロアに統合された2本のレール、4ヶ所のラッシングポイント、およびパーティションネットが含まれる。オプションの230Vソケットを取り付けることもできる。

ポルシェ パナメーラ スポーツツーリスモ

パナメーラ スポーツツーリスモは、パナメーラとして初めて3席リアシートを備えた。乗員快適性を備えたスポーツ性能というモデルラインの要求に合わせ、両側の2つのシートが独立した2+1のリアシート構成を備える。オプションとして、電動調節式の2つの独立リアシートを備えた4シート構成も用意されている。

3つのリアシートのバックレストは、同時または個別(40:20:40分割)に、ラゲッジコンパートメントから電動でロック解除して格納することができる。全てのバックレストを格納してローディングフロアの高さにすると、ラゲッジコンパートメントの容量は1390リッターまで拡張される(パナメーラ4 E-ハイブリッド スポーツツーリスモ:1295リッター)。

パナメーラ スポーツツーリスモは、2017年10月7日に欧州市場で、11月初旬からその他市場で発売される予定となっている。

搭載されるエンジンは、スポ-ツサルーン同様に5つをラインナップ。

ドイツ国内の価格(付加価値税含む)は、パナメーラ4スポーツツーリスモ(243kW/330PS)が9万7557ユーロ、パナメーラ4 E-ハイブリッド スポーツツーリスモ(340kW/462PS)が11万2075ユーロ、パナメーラ4Sスポーツツーリスモ(324kW/440PS)が12万48ユーロ、パナメーラ4Sディーゼル スポーツツーリスモ(310kW/422PS)が12万3975ユーロ、パナメーラ ターボ スポーツツーリスモ(404kW/550PS)が15万8604ユーロとなる。(1ユーロ=121円として、日本円で約1180万円から約1900万円:2017年3月6日現在)

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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