アウディ、新型「Q7」にディーゼルエンジン搭載のSモデルコンセプトを設定…世界初の電動式コンプレッサーを採用
アウディ 新型「Q7」にディーゼルエンジン搭載モデル「SQ7 TDI」が登場した。搭載される4.0TDIエンジンは、320kW(435PS)の最高出力と900Nmの最大トルクを発揮。世界初の電動式コンプレッサーが装着され、圧倒的な加速性能を実現している。その一方で、燃料消費量は100km走行あたりわずか7.4Lに抑えられている。
今回ゼロから開発し直されたV8 4.0TDIエンジンの排気量は3956cc。
排気により駆動される2つのターボチャージャーは、低中負荷領域では片方のターボチャージャーだけに排ガスが送られ、もうひとつのターボチャージャーは、高負荷領域においてのみ、追加される形で作動する。電動コンプレッサー(EPC)はふたつのターボチャージャーの働きを増大させ、排ガスの特力を必要としないため特に低回転域で効果を発揮。電動コンプレッサー(EPC)は、エア通路のなかで、インタークーラー下流のエンジンに近い位置に設置されている。
最高出力は320kW(435PS)、最大トルクは900Nm/1,000~3,250rpmで、0~100km/hは4.8秒。最高速度は250km/h(電子リミッター作動)に達する。新欧州ドライビングサイクル(NEDC)における、100km/h走行あたりの燃料消費量は7.4L(CO2排出量に換算すると194g/kmに相当)。
アウディAG技術開発担当取締役のDr. シュテファン クニウシュ氏は「先に発売したSQ5が市場で好評を得ていることを受け、私たちは、ディーゼルエンジンを搭載したSモデル コンセプトをQ7シリーズにも展開します。SQ7 TDIは、V8 TDIエンジンを搭載しながら、燃料消費量は6気筒モデルなみに低く抑えられています。SQ7 TDIに採用された新技術の電動式コンプレッサーは、多くのライバルに先んじた世界初の技術であり、“Vorsprung durch Technik”(技術による先進)というアウディのスローガンを改めて体現するものです」と述べている。
「SQ7 TDI」のオーダー受け付けは、ヨーロッパでは2016年春より開始される。ドイツでのベース価格は89,900ユーロとした。
この記事にコメントする