トヨタ エスティマハイブリッド 実燃費レビュー【vol.3 200-300km】(2/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:吉澤憲治(編集部)
うまい刺身定食で房総を満喫~!!
メーターパネル内の時計は、とっくに12時を過ぎている。朝早く走り始めたから、みんな腹ペコだ。
「せっかく外房に来たんだから、美味しい魚を食べたいね」 ちょうど、九十九里有料道路の終点「片貝海水浴場」の向かい側に、 「刺身定食」「焼き魚定食」と、店先にノボリを掲げた定食屋があっ た。いま、赤で停まっている信号が青に変わったら、そのまま入ればいい。
「どうしましょう?」 Y編集部員は一番若いから、一番腹を空かせているのだろう。
「これからたくさん出てくるから、焦らなくたって大丈夫だよ」 空腹なのは僕も同様だったが、なんとなく、この先に、もっと良さそうな店が現れる気がしたのだ。
「ここかな?」
「いや~」
「じゃこっち?」
「ビミョーっすね」
そんな会話を繰り返しながら走っていると、どんどん先に行ってしまう。「どの店も、看板のメニューで“せぐろ”っていう魚を売り物にしているみたいだね」
「どんな魚でしょう?」 せぐろの文字を探しながら進んで行くと、Y編集部員が 「アッ、今のところ良さそうですよ。魚屋がやっているみたいですから」
若者らしい優れた動体視力と反射神経で見付けた店に入るために、行き過ぎた先でUターン。魚屋の隣が、立派な門構えの「食事処うおたみ」。この辺りでよく獲れるというせぐろいわしはなかったが、刺身がボリュームたっぷりのうおたみ定食をいただく。刺身は、どれも美味しかった。
食後、再び、九十九里浜に沿うかたちで国道126号線から外側を走る県道を北上する。だいぶ銚子に近付いて来たところで、左手の丘の上に、立派な展望台のようなものが見えた。表示板に、刑部岬と出て来た。
丘を上がっていくと、大きな展望台と灯台があった。階段を上がって、展望台に。あいにくと曇っていたので眺望は優れなかったが、晴れていれば、さぞや絶景だろう。視界の端から端までの水平線が延びているはずだ。
その一方で、内陸側を眺めると、こちらも絶景だった。風力発電用の巨大なプロペラが何本も立って、回っている。間際まで近寄れないのは当たり前だが、できる限りのところまで行ってみたら、ブワッ、ブワッという風がプロペラを回す音が聞こえて来た。
次回につづく
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