学生特派員の熱き想いに心を打たれる!!『ジュネーブモーターショー2013』インサイドリポート/飯田裕子(2/2)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:オートックワン編集部
“もっとサポートしてあげたい”と思うほどの熱心さ
初めてのヨーロッパで風景を楽しみ、街中を走るクルマの名前はもちろんデザインから年式やスペックまで探り当てカメラを構えては一喜一憂。
ショー会場でも得られるものは全て持ち帰りたいと言う熱心さが20代そこそこの彼らからヒシヒシと伝わってきました。
それは私だけではなかったようです。会場では私の先輩や同業のジャーナリスト、自動車専門誌の編集者やメーカーの広報マン、開発者、中には思いがけず社長さんまでが彼らと話をしてくださり、多くの方が「自分があの年齢の頃は何をしていただろう…」と感心するほど。
そんなとき私が返す言葉は「まったくです」しかないほどで、そういう彼らの熱意が多くの自動車関係者の心にも伝わり、慌ただしい取材中にもかかわらず話をしてくれたんだと思います。そして彼らにとっては又とない貴重な機会になったことでしょう。
一方、彼らはおそらくずっと緊張状態でこの数日を過ごしていたのだと想像できます。そんな1エピソードをご紹介すると…。例えば夕食の最中、私や編集長の大人組は少しだけビールやワインを飲むも、学生たちは飲めるらしいけれどほとんど飲みません。多少のお酒も入って(未成年は除く)クルマ談義に花を咲かせる的な想像をしていたのは私だけ。
彼らはただでさえ時差で睡眠が上手く取れず、さらにお酒を飲むと利尿作用が働き睡眠を妨げられては、肝心の取材を思う存分できないから…と、遠慮していたのです。そんな彼らの貴重な時間を無駄にしたくないという姿勢から、私ももっとサポートしてあげたいという気持ちになったのは間違いありません。
ジュネーブショーの会場までは1時間半近く電車に乗ってモントルーから通いましたが、車内では朝も晩もクルマの話ばかりして居眠りする暇もないほど。さらに彼らと並んで座った帰りの機内でも「離陸してからもう3時間も経ったんだっ!?」と驚くほどクルマ話に盛り上がり、みんなで苦笑していました。
ツアーの案内役を仰せつかった私は予想以上に自分の取材はできませんでしたが、それは私がもっと彼らのサポートをしてあげたいと思ったからで、十分に満足しています。
それよりもガツガツとカンファレンスをまわる私によくぞピッタリとくっついて来てくれて、熱心に話を聞いてくれました。一方でそんな彼らが向ける視線の先にあるものや、耳を傾ける話を聞き、驚きと感心、そして多くの刺激をもらい、私にとっても貴重な数日になったことは間違いありません。
クルマにこだわりを持たない同世代にも、いろんな“好き”や“こだわり”が広まっていって欲しい
日本に向かう機内でそれぞれの好きなクルマの話題から1人が「90年代の日本のスポーツカーはボクの憧れです」と言うと、「うん、いつか乗りたいよね」と他の2人も賛同。「なんか素敵な夢だね~」と私。
みんなクルマ好きの親のDNAを受け継ぎ、彼らの親が20代で抱いていた憧れを、今は彼ら自身も抱いているのです。
こんなにマニアックなこだわりを持つ人たちばかりではない事は彼らも百も承知で、しかし彼ら自身がクルマにこだわりを持たない同世代にもっとクルマの運転や選ぶ楽しさをわかったらいいのに…と言います。
今はそんな彼らの特派員リポートがまずは楽しみです。さらに今後自動車関係の仕事に就くことを希望している彼らの将来も気になる。そして彼らの生声で一人でも多くの人にクルマのオモシロさが伝わることを願いたい。
カーソムリエはまだ始まったばかりですが、こんなチャンスが大なり小なりもっと多くの方にめぐってきたら素敵です。女子も参加してくれたらいいな…。
クルマにもいろんな“好き”や“こだわり”があっていい。私自身、そんな広がりを期待したい良い機会になりました。
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