レクサス LS 海外試乗レポート(日下部保雄編)

レクサス LS 海外試乗レポート(日下部保雄編)
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シンプルで、誰にでもすぐに使える親しみやすいインテリア

ニューカマーのLSはメルセデスのSクラスやBMWの7シリーズのマッシブなデザインとは違って、日本が発信するLクラスセダンらしく微妙な曲面を取り入れて、厭きのこないスタイルにしている。この面での独自性は強い。

インテリアはシンプルで、誰にでもすぐに使える親しみやすさが特徴だ。メルセデスやBMWがレクチャーを受けないと動かせないのと違い、LSはキーを受けってすぐに走り出すことが出来る。その分、デザイン上の冒険はしていないので面白みは欠けるのも事実。ATのセレクターレバーも従来のフロアタイプだ。

さすがレクサス、と感じさせる滑らかさ、静けさ

パフォーマンスで目を見張るのは新しいV8エンジンだ。直噴とポート噴射を組み合わせたトヨタ新世代のガソリンエンジンは4.6リットルから約380PSを発生し、ヨーロッパの競合車に対してもマージンを持っている。

試乗車はまだ試作車だったので、個体差があったが、総じてさすがレクサス、と感じさせる滑らかさ、静けさを誇る。パワーの盛り上がり感もなかなか気持ちがよい。更にコンパクトな8速ATは多段化の強味で、切れ目のない加速を実現しており、レスポンスもシャープだ。

考えるATはドライバーのクセを学習しつつ、ドンドン自然なフィーリングになってくる。パフォーマンスはLSの大きな魅力だ。

乗り心地とハンドリングの両立へのチャレンジ

さて、全グレード、エアサスになるが、目標はタイヤの選定からして乗り心地を重視したものであることがわかる。ダンパーによるロール制御はまだ甘いが、従来のLS(セルシオ)よりかなりハンドリングが向上しており、販売までに総合制御が進化することを見込むとかなり期待できそうだ。乗り心地とハンドリングの両立は難しいがそれにチャレンジしている姿勢がよく表れている。

LSの魅力はパワーと滑らかさだ。だが、現行のプロトタイプはレクサスのフラッグシップモデルとしてはまだまだ未完成。ここで判断するのは早い気がする。これからがとっても期待できクルマだ。

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日下部 保雄
筆者日下部 保雄

大学卒業後、モータージャーナリズムの世界へ入り、自動車専門誌をはじめ各媒体に新車の試乗レポートやコラムを寄稿。最近では、雑誌媒体のほかにFMラジオやインターネット自動車情報サイトでも活躍。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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