ランドローバー レンジローバースポーツ SVR 海外試乗レポート/西川淳(1/2)
- 筆者: 西川 淳
- カメラマン:ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社
マニア注目の新組織“SVO”が生み出したハイパワーマシン「レンジローバースポーツ SVR」
ここ最近、筆者が奨める高級SUVといえばランドローバー「レンジローバースポーツ」である。
第二世代になってからのレンジローバースポーツは、見た目から仕上げの質感、そしてライドクオリティにいたるまで、正に「レンジローバー」そのものだ。
肝心の兄貴分「レンジローバー」の完成度は相当に高く、それとほとんど変わらない内容だ。それでいて、同じエンジン仕様で比べれば、兄貴分よりはるかに安い。買わない手はないじゃないか。
そんなレンジローバースポーツシリーズに、またひとつ新たな“魅力”が加わった。ジャガー&ランドローバーの「SVOチーム」=「スペシャル・ビークル・オペレーションズ」が手がけたハイパワー仕様の、その名も“SVR”だ。
SVOはその名の通り、ジャガーとレンジローバー(ランドローバー)の特殊車両を企画、開発する部門。ジャガーブランドからは「Eタイプ」ライトウェイト復刻版や「Fタイプ」プロジェクト7を生み出しており、レンジローバーブランドではSVRの他に、超豪華仕様の「レンジローバーSVオートグラフィ」やスパルタンなオフロード仕様の「SVX」も企画した。マニア注目の新組織だ。
インテリアも過激。SUV用にはまるで見えない専用デザインのスポーツバケットシートが、広い室内をぎっしりと埋めた。エンボス加工の施されたオックスフォードレザーは、見映えも手触りも上質。トリムマテリアルは一見してスポーティな雰囲気のものばかりだが、見映え質感の高さはさすがレンジローバーだ。
個人的には、エクステリアの雰囲気をもう少し抑え気味にしつつ、このインテリアと組み合わせていれば、もっと、“大人のスポーツカー”として魅力的に映るのにと、思ったが・・・。
オフロード性能を守りながら、強力なオンロード性能をも手に入れた
レンジローバースポーツ最大の見どころは、もちろんパワートレインである。ジャガーの最上級グレードにも搭載される最高出力550ps、最大トルク680Nmの5リッターV8スーパーチャージドが押し込まれた。
組み合わされる8速ATも、当然ながら専用チューニング仕様で、シフトアップ間隔が半減している。0-100km/h加速は、スポーツカーも真っ青の4.7秒。
アシまわりにも、専用セッティングが施された。リアのサブフレームブッシュは強化され、エアスプリングやアダプティブダンパーのセッティングもよりスポーティな走りを演出する方向にチューニングを受けている。
そもそもオンロード志向の強いレンジローバースポーツが、SVRとなってさらにそのキャラクターを深めたことは間違いないが、それでもレンジローバーを名乗る以上、オフロード性能を無視したわけではない。むしろ、それを守りながら、強力なオンロード性能を手に入れたと言った方がいい。
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