アイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハに続く逸材が日本のレースに登場!(1/2)
- 筆者: 山口 正己
- カメラマン:STINGER/本田技研工業
24歳の天才が日本のフォーミュラレースに!
先週の日曜日、アイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハに続く逸材が登場した。それも日本のレースに!
鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕戦が行なわれた。ホンダ・エンジンの山本尚貴が、ポールポジョンから、テレビ画面にほとんど登場しないぶっちぎり(笑)で素晴しい優勝を決めたが、そのレースに注目のベルギー人が日本のレースに登場した。
彼の名は、ストフェル・バンドーン(Stoffel Vandoorne)。舌触りもいい名前だ。3月26日に24歳になったばかりの天才である。名前を覚えておくと、そのうち“あ、あの時の!!”、と叫ぶ日がきっとくる。
さて、バンドーンは、ホンダ・エンジンを搭載するスーパーフォーミュラに参戦する3週間前の4月2日に行なわれたF1GP第2戦のバーレーンGPでF1にデビューしている。開幕戦のアクシデントの影響で欠場したフェルナンド・アロンソの代役でマクラーレン・ホンダに乗り、いきなり、チームメイトのジェンソン・バトンを上回る好成績を記録してマクラーレン・ホンダに今年の初ポイントをプレゼントした。
そもそも、アロンソにドクターストップがかかったのが木曜日。つまり、バンドーンの正式参戦が決まったのは、金曜日に始まるレーススケジュールの前日だった。準備もへったくれもなくいきなりデビュー戦になった。
「持っている男」バンドーン
ちなみに、F1チームは、二人の正ドライバーの他に、リザーブドライバーと契約している。サードドライバーとも呼ばれる彼らの多くは、“有事”に備えてグランプリレースに帯同する契約になっている。バンドーンはマクラーレンの契約リザーブドライバーとして、その“有事”にあたるアロンソ欠場の代役になった。
ある意味、常に準備はしている。当然、いつでも走れるようにヘルメットやスーツは用意しておく。とはいえ、いきなりのデビュー戦である。心の準備ができないままでは舞い上がってもおかしくない。しかし、バンドーンは、金曜日からの3日間を、まったくのノーミスで過ごしてみせた。
さらに、出走が決まる前日の水曜日に彼は日本にいた。バーレーンとの時差は6時間。ヨーロッパやアメリカよりは少ないとはいえ、ジェットラグ(時差ボケはそういった方がかっこいい?)がある。
スーパーフォーミュラのテストをこなした後に、マクラーレンチームとの契約で、チームに帯同するためにバーレーンに移動したのだが、参戦指令を受けたのは、木曜日の午後、彼が日本からバーレーンに向かうフライトに乗る直前だった。
バーレーン到着は、金曜日の朝。通常のF1GPのスケジュールは、金曜日の朝10時からフリー走行が始まるから間に合わないところだったのだが、バーレーンGPはトワイライトレース。フリー走行開始は午後2時に始まる。晴れてバンドーンはマクラーレン・ホンダの正式ドライバーとしてF1デビューを果たしたのだが、要するに、“持っている”男ということだ。
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