シボレー ボルト 海外試乗レポート/川端由美(1/3)
- 筆者:
- カメラマン:ゼネラルモーターズ・ジャパン
GMの再起を賭けた渾身の1台、その市販モデルに試乗
いったんは破綻の憂き目にあったGMが、再起をかけて世に送り出したエコカーがシボレー「ボルト」だ。
GMにしてみれば、アメリカの経済問題の影響で資金不足に陥ったものの、政府からの融資を1年足らずで返済し、再上場を果たしたのに「しつこい!」と思うだろう。しかし、やはり奇跡的な復活劇だったし、ボルトの発表が往時の勢いを取り戻す一打になったのは間違いない。
このクルマには、発売の1年前にGMのテクノロジーセンターで試作車に試乗し、2010年の秋に上海で量産試作車にも試乗した。さらに、発売されたばかりの市販車に試乗した。
だからというわけではないが、2011年の終わりにNHTSA(米国運輸省道路交通安全局)によって行われたクラッシュテストの後、放置されていたボルトの電池から発火したというニュースが報道されたときには、他人事に思えずに肝を冷やした。そして、ボルトをはじめとするリチウムイオン電池を積んだクルマ全体が矢面に立たされるのではないかと懸念した。
電気自動車「ボルト」が燃えた!? その理由とは
正直なところ、クラッシュテストのあとリチウムイオン電池を外さずに戸外に放置してあったことが事故の原因なのは間違いない。GMだって電池がショートしたときなどに急速な発熱を起こさないための安全装置はあったが、その後、何日も戸外に放置することは想定していなかったのだろう。でももし、クラッシュテストの後、ガソリンタンクから燃料が漏れていたらどうするだろう?当然、ガソリンを抜いてから車両を処分するはずだ。エネルギーが詰め込まれた入れ物という点では、燃料タンクもリチウムイオン電池も変わりない。
もちろん、GMではこの事故を重大に受け止めて、電池パックのフレームの強化、電池の安全対策に関する制御の見直し、冷却の強化といった対策をとった。さらに、今回の事故の原因究明や、クラッシュテスト後の管理体制の見直しなど、NHTSAに協力してあたると発表した。新しい技術への理解を深めることは、ボルトに限らず、自動車社会全体が変わっていく中で必要なのだから。
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