BMW 新型5シリーズ 新型車解説(2/2)
- 筆者： 日下部 保雄
- カメラマン：BMW Japan
多彩なエンジンバリエーションとアルミによる軽量化
エンジンバリエーションは多彩だ。
欧州ではディーゼルが主体になりそうだが、ガソリンエンジンだけでも4機種もラインナップされ、トップエンジンは4.4リッターV8のツインターボが550iに搭載される。
面白いことに、523i／528i／535iのエンジンは全て直列6気筒の直噴3リッターと共通で、出力によってネーミングを変えている。
550i／535iは両方ともツインパワーターボだが、535iは可変バルブリフトのバルブトロニック。さらに、523iと528iは自然吸気だ。
最近のBMWは、排気量とネーミングが一致せず混乱するが、523iでも3リッターの排気量があるので、走りにも期待できそうだ。
組み合わされるトランスミッションは、523i／528i／535iは6速MTと6速ATが標準で、550iのみ8速AT。また、550i以外は8速ATがオプション設定されている。8速ATは、燃費向上には効果が大きいだろう。
燃費面では、軽量化のためにボンネット／ドア／Fフェンダー／サスペンションパーツなどがアルミになっており、重いと言われているBMWだが528iでも1,600㎏前半に抑えられそうだ。
減速時のエネルギー回生や電気サーボステアリング、アイドリングストップなどで燃費は8～12％向上しているといわれる。日本にも、来年半ば頃には導入されるだろう。また、ワゴンのツーリングや7シリーズに使われているハイブリッドなども控えている。
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大学卒業後、モータージャーナリズムの世界へ入り、自動車専門誌をはじめ各媒体に新車の試乗レポートやコラムを寄稿。最近では、雑誌媒体のほかにFMラジオやインターネット自動車情報サイトでも活躍。記事一覧を見る
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