アウディ新型S6・S6 Avant(アバント)試乗レポート/松田秀士(1/2)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:オートックワン編集部
ハイエンドモデルのSシリーズもダウンサイジングの波に・・・5.2リッターV10から4リッターV8へ
今やフェラーリにもアイドリングストップが採用される時代。環境を考慮しないスポーツカーは、人間性ではなくクルマ性を疑われるのである。そんななか、アウディのスポーツラインナップであるSシリーズにも手が加えられた。
トピックは、これまでSシリーズの目玉とも言われたV10エンジンを、V8エンジンへと換装したこと。
2000年~2005年にかけ、F1GPではV10エンジンをレギュレーションで規定。このイメージを先取って各メーカーはスポーツバージョンにV10エンジンを採用した。しかし、現在F1マシンはV8エンジンに規定されている。片バンク5気筒の長さより4気筒の方が短く、全長でV8エンジンの方がコンパクトに納められる。インディカーに至ってはV6(ターボ)エンジンなのである。
つまり、ハイパフォーマンスの象徴ともいえるマルチシリンダー化は部品点数も多く、前世代の遺物と化しつつある。クルマ好きとしてはちょっと夢のない話にも思えてくるのだが・・・。
さて、S6、S7スポーツバック、S8とハイブランドSシリーズに搭載されるエンジンを、アウディは全て5.2リッターV10エンジンから4リッターV8(ツインターボ)エンジンに換装したのだ。つまり、ダウンサイジングだ。
しかし、パフォーマンスに関しては以前のV10モデルよりもパワーアップしている。
では、さっそくS6とS6アバントのインプレッションといこう。
A6と比べ、スポーティな装いのS6・S6 Avant
A6をベースとするS6&S6アバント。
しかし、クロームのフロントグリルやバンパー一体型のエアロなど、デザインはSモデル専用でスポーティだ。
LEDヘッドライトは、Sモデルでは標準装備。ボディ同色のサイドシルカバー、アルミ調仕上げのドアミラーハウジングとともにサイドビューも精悍。
リアのコンビネーションランプにもLEDテクノロジーがぎっしり。テールエンドにはセダンもアバントもアンダーパネルからのエアを抜くディフューザーが取り付けられ、左右デュアルの楕円形テールパイプにもクローム処理がなされている。
セダンにはトランクフードに、アバントではテールゲート上部にそれぞれ専用リアスポイラーが取り付けられ、5スポークの20インチ専用アルミホイールが装着される。
また、インテリアはブラックが基調。ただ、シートとヘッドライニングにルナシルバー仕様も選択できる。シートに腰かけてスタートボタンを押すと、メーターパネルにウェルカムメッセージが。
ちょっとレクサスみたいと微笑みながら、ギヤセレクトレバーをDレンジに入れてスタートした。
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