トンネル内で火災が発生!「いざ」という時あわてない為に【高速道路でのトラブル対処法:その4】
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:NEXCO中日本
高速のトンネルで火災に遭遇した時はどうすればいい?
もし自分が高速道路のトンネル内を走行中に火災に遭遇してしまったら…。
身動きが取れない自車、たちこめる黒煙、燃えている車…、想像しただけでも恐ろしいですよね。しかしこのような事は決して他人事ではなく、自動車を運転しているならばいつ巻き込まれてもおかしくないトラブルです。
”いざ”という時でも冷静沈着な行動ができるように、トラブル発生時の対処法は日ごろから覚えておきましょう。トンネル内でもし火災に遭遇してしまった時は、まずトンネルに設置されている通報装置や非常電話で通報をしましょう。また、可能な範囲であれば初期消火を試みてください。
トンネル火災に遭遇したときは以下の方法で対処する
1、押しボタン式通報装置か非常電話で通報する。
トンネル内には、押しボタン式通報装置(50mおき)と非常電話(200mおき)が設置されています。押しボタン式通報装置はランプが点灯するまで押しつづけると自動的に火災が通報されます。
通報後の流れ
2、可能であれば、設置されている消火器で初期消火に努めてください。
高速道路のトンネル内には、50メートル間隔に2本ずつの消火器が設置されています。消火器は、油類の初期消火に一番有効です。
軽微な火災であれば初期消火を試みた方が被害は少なく済みますが、すでに大きな火災になってしまっている場合は消火器では対処しきれません。また、爆発などの可能性もありますのでくれぐれも無理はしないようにしましょう。
消火器の使用手順をおさらい
(1)ボックスの扉を開け、消火器を取り出す。
(2)消火器のホースをはずす。
(3)レバーの安全ピンを引き抜く。
(4)レバーを握る。粉末消火剤が約20~30秒間噴出。
(5)ホースをまっすぐ持ち、火元へ直接消火剤がかかるように吹きつける。
消火栓の設置されているトンネルでは消火栓を利用してください。
(1)ボックスのハンドルを手前に引いて、扉を手前にあける。
(2)消火ノズルを止め具からはずして、手に持つ。
(3)右の赤いレバーを手前に倒し、ノズルを両手でしっかり持つ。
(4)水が出たら、ホースを引き出す。
消火栓が設置されている場所では、消火栓を使用して初期消火を試みてください。消火栓は消火器よりも火を消す能力が高いので、より有効的な消火活動が可能です。
火災が拡大して手に負えなくなったら、すみやかに避難しましょう
火災の通報を道路管理団体が受けると、トンネル内のスピーカー、ラジオ放送を通じて情報や指示が流されますので、そのとおりに落ち着いて行動しましょう。また、煙は温度が下がると降下する特性があります。煙にまかれないよう煙の流れを見て非常口の方向を確認して避難しましょう。
緊急通行車両の通行を確保するため自車の鍵はつけたまま、ドアロックはしない
災害などで避難のために車を離れるときは、車を左に寄せ、サイドブレーキをかけ、エンジンを止めてキーを付けたまま、ドアのロックはしないようにしましょう。
車のカギが無いと隊員が車を動かすことができず、緊急時の消火活動を妨げてしまいます。
※2014年11月21日に施行された災害対策基本法の一部改正により、首都直下地震や大雪などの大規模災害時に緊急通行車両の通行の妨害となる場合には、妨げとなる放置車両・立ち往生車両を道路管理者が移動するなどの措置を行うことができるようになりました。
「出典・画像提供:NEXCO中日本」
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