【試乗】ジャガー Fタイプクーペ 海外試乗レポート/九島辰也(1/2)
- 筆者: 九島 辰也
- カメラマン:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
Fタイプコンバーチブルの成功があってクーペが誕生した
「C—X16」。これがジャガー「Fタイプ」のコンセプトカーだった。最初に見たのは2011年のフランクフルトモーターショーだと思う。センセーショナルなスタイリングもそうだが、F1で使われる“KERS”のようなブースト機能があることでも話題となった。
そして生まれたのが昨秋の東京モーターショーでお披露目された「Fタイプクーペ」。まさにC−X16そのままのカタチで登場した。もちろん、その前にFタイプコンバーチブルがリリースされている。すでに一昨年から自動車メディアを賑わせていたモデルだ。
その人気は高く、ジャガーにとって重要な世界のマーケットで大きく販売に貢献した。そのため、昨年は「もっとも成長したプレミアムブランド」に選ばれた。前年対比42%増である。その意味ではFタイプコンバーチブルの成功があってクーペが誕生したとも言えなくない。
開発陣としては、かなりの自信作
それはともかく、ジャガーFタイプクーペを試乗する機会を得た。場所はスペインのバルセロナ郊外リィーダ。それとモーターランドという名前のサーキットだ。Fタイプコンバーチブルのときもサーキット走行が用意されていたが、今回のプログラムにもそれがあった。開発陣としては、かなりの自信作といったところだろうか。
ではその概要だが、ボディは当然コンバーチブル同様フルアルミ構造からなる。
2003年のX350「ジャガーXJ」から培ってきたノウハウの結晶だ。ただ、クーペはそこにさらに補強が加わった。フロントからリアにかけての左右二本の支柱を設けたり、リアにバルクヘッドを備え付けたりしている。結果、33000Nmのねじれ剛性を得た。
エンジンは3種類で、3リッターV6+スーパーチャージャーの340psを発揮するものと380ps版とがある。前者をFタイプクーペ、後者をFタイプSクーペと呼ぶ。
そしてその上に用意されたのがFタイプRクーペ。5リッターV8+スーパーチャージャーはなんと550psというシロモノ。FタイプコンバーチブルのV8が495psだということを考えると、その差は大きい。高まったボディ剛性を合わせ、走り出せば明らかに違いは見えることだろう。
ちなみに、550psという数字が気になってまわりを見回すと、ポルシェ911ターボが520ps、同ターボSが560psということがわかった。言わずもがなのベンチマーク的存在だ。ただ、値段はどちらも2000万円超え。そうなるとFタイプRクーペの1286万円はバーゲンプライスにも思えなくない。
では、前置きが長くなってしまったが早速試乗してみよう!
【次ページへ続く】
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。