HVやEVのバッテリーの処理ってどうするの?
- 筆者:
其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!
これから大容量電池を使うクルマがどんどん増えて行ったら、その電池はどうなるんだろう。そこらの山林に捨てられちゃったりするんじゃないか・・・?
そのような心配は、誰しも抱くと思います。しかし、いまだかつて、そういう問題が報道されたことがないのもまた事実ですね。
プリウス発売からすでに13年。かなりの台数のハイブリッドカーが廃車になっているはずですが、そのバッテリーはどうなっているのでしょう。 実はというか当然というか、たとえばトヨタの場合、そこまで考えてクルマを開発・生産しています。ハイブリッドカーのバッテリーは、すべてトヨタが引き取って、リサイクル処理してくれるのです。もちろん、誰かがそこらに捨てちゃったらどうにもなりませんが、WEBか電話で「トヨタHV引取受付センター」に申し込めば、引き取ってくれるのです。
この制度のキモは、ハイブリッド用バッテリーをトヨタに引き渡す際、2500円の「ハイブリッド用バッテリーユニット取り外し手数料」がもらえることです。解体業者にとって、処理にお金がかかるかもらえるかは大変な差です。トヨタはお金を払ってバッテリーを引き取ってくれる(つまり買い取る)ので、バッテリーがそこらの山林に廃棄されることなく、処理されているというわけです。
では、そのバッテリーはどのように処理されているのか?実はそこまではわからないのですが(スイマセン)、トヨタのことですから、少しでも有効にリサイクルすべく、日夜カイゼンを続けていることでしょう。
私は以前、トヨタのリサイクル施設を取材したことがありますが、廃車のリサイクルは自動車メーカーにとって大変重要な課題なので、「ここまでやってんのか……」と唸らざるを得ない技術開発および実処理を行っていました。メーカーにとってこれは、大変重要なポイントなのです。
電気自動車用バッテリーについては、日産は、電気自動車から取り外した後、エネルギー貯蔵用蓄電池としてリサイクルする事業展開を行うと発表しています。EV用のバッテリーは、本来の性能の8割以上を維持できないと厳しくなりますが、エネルギー貯蔵用ならば、そこまでの性能は求められないので、多少性能が劣化したバッテリーでも、十分使えます。それを有効活用しようということです。
MJブロンディの「ひとりごと」
なんせ大容量バッテリーは高価です。高価なだけに、メーカーとしてはなんとか有効にリサイクルしたい。逆に廃バッテリーが社会問題化するようなことになれば、メーカーとしては死活問題になります。なので私は、これに関しては大丈夫だと考えています。
問題は、リサイクル処理が不可能な発展途上国に、中古車として輸出された場合です。今後問題になるとすれば、その点でしょうか。
自動車評論家MJブロンディこと清水草一氏に聞きたいことを受付中!
自動車評論家、清水草一(MJブロンディ)が、みんなの疑問に面白く答えてくれる自動車用語解説。みなさんのクルマに関する疑問についてアンケートを実施しておりますので、皆さんドシドシご応募下さい!
https://service.autoc-one.jp/mypage/article/message_detail?no=112
「マイページにログイン」→「マイページトップ」→「マイページの最新情報」にある【アンケート】から投稿頂くことができます。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。