【アイドリング】暖機運転って必要なの?
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:ビー・エム・ダブリュー株式会社
【アイドリング】暖機運転って必要なの?
最近、アイドリングが悪者視されていますが、私は大切な愛車に乗る時は必ず暖機運転をして、水温計がピクリと動き出すまで待っています。
なんでもかんでもアイドリングストップを言うお役所は、クルマ好きの気持ちがわかってないんじゃないかと思ってしまいます。暖機運転はクルマを労わるために必要だと思っていますが、どうなのでしょうか。
その疑問、「MJブロンディ」がお答えいたします!
結論から言えば、あなたの愛車がキャブレター車なら主張には一理ある。
でも、電子燃料噴射(現在日本で新車で売られているすべてのクルマがそう)ならば、愛車のためと思っている暖気運転は、一切必要ない。
キャブレター車が暖気運転をするのは、エンジンが冷えたまま走ると、燃料が濃すぎてプラグがカブってしまったりするから。でも、電子燃料噴射のクルマなら、こういう心配は一切ない。
暖機運転をするもうひとつの理由は、エンジンが冷えた状態で回転を上げると、オイルの循環不足でエンジンが傷むから、というものだろう。確かにエンジンをかけてすぐにアクセル全開、ならエンジンに良くないけど、少し回転を抑えてやれば何の問題もないし、逆にすぐスタートすることで、短時間でエンジンを暖めてやった方が、かえってエンジンにとっていいんだ。
暖気運転でエンジンを暖めても、ミッションやデブは暖まらず冷たいまま走り出すわけだよね。でも「エンジンをかけて即座にスタート、しばらくは回転を抑え気味」なら、すべてが短時間で暖まる。
愛車を大事に思うなら、逆にすぐスタートすべきなんだ。もちろん暖気運転は環境によくないし、ご近所にも迷惑だっていうのもありますね。
MJブロンディの「ひとりごと」
私は長年フェラーリを自宅車庫に置いているけど、ご近所から苦情が来たことはない。
これは、第一にあんまり乗らないことがあるんだけど(笑)、もうひとつは、エンジンをかけたらすぐにスタートしているからだと自負している。
「さすがにフェラーリは暖気運転が要るんじゃ?」と思う人が多んだけど、電子燃料噴射ならフェラーリもカローラも同じ。エンジンをかけたらソク、スタートがベターだ。
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