【キャプテンシート】キャプテンシートって便利なの?
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:島村栄二
【キャプテンシート】キャプテンシートって便利なの?
後席がセパレートしたキャプテンシートは見た目はゴージャスだとおもうのですが、ベンチシートに比べると不便なような気もします。
実際のところ、どうなのでしょう?
その謎、私がおもしろ可笑しくお答えいたします。
ミニバンなどで、2列目以降のシートもフロントシートと同じように、一人掛け専用の座席としたものを「キャプテンシート」と呼ぶ。
これに対し、2~3座席分が横につながったものを「ベンチシート」と呼ぶが、シートベルトを締めてキチンと座った場合は、キャプテンシートのほうが乗員の快適性が高く、パーソナル性も保たれると言われる。
しかし、日本では「キャプテンシートの方が快適」と言い切れない面がある。
なぜなら、車内で寝るケースでは、ベンチシートなら真横に寝そべることができるからだ。本来運転中はシートベルトを締めてきちんと座るべきだが、まだ日本では高速道路上以外は罰則がないこともあって、特にファミリーの場合こういう使われ方は多く、その場合はベンチシートが好まれる。
また、キャプテンシートは、フルフラット化や格納など、シートアレンジの多彩ぶりではベンチシートにかなわない。ただし、室内の中央部分に空間的な余裕が生じるので、ウォークスルーが可能となる。
このように、それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分のライフスタイルに合わせて選択するといい。
最近ではシートの構造の工夫が進み、キャプテンシートのように独立した座席を基本としながらも、左右にスライドすることでベンチタイプに変化させることが可能なシートが登場して主流になりつつあり、キャプテンシートとベンチシートの両方を用意する車種は減っている。
クルマを買ったらどういう使い方をするか、それをじっくり考えてから注文するようにしたい。