コンセプトカーと市販されるクルマってなぜあんなに違うの?
- 筆者: 清水 草一
コンセプトカーと市販されるクルマってなぜあんなに違うの?
コンセプトカーと実際に市販されるクルマって、なぜあんなにも違うんですか? いつも夢や期待を裏切られている気がしてならないのですが・・・(タガメさん)
そういうショーでは、実際に着て街を歩くことなど一切考えていない、強烈な作品も出てきます。人々の話題となり、注目を集めるためには、過度に現実的であってはならないからです。コンセプトカーは、それに似ています。
コンセプトカーとは、直訳すると「概念自動車」です。
概念優先で、実用性や生産性(コストのかからない構造)を無視しています。なので、それを元に生産車を開発する場合、どうしても実用性や生産性を考慮しなくてはならなくなり、タガメさんのような純粋な方を、ガッカリさせてしまうのです。
もちろん、中には、実用性や生産性をあまり重視せず、コンセプトカーに近い形で発売されるクルマもあります。
それに対して世間は「よくやった!」と賞賛しますが、実際にはあまり売れないことが多いんです。たとえば、かつての「いすゞビークロス」なんか、その典型ですね。
やっぱりみんな、自分が買うクルマには、実用性を求めてしまうんですよ!
MJブロンディの「ひとりごと」
そういった現実を知ると、私のように、コンセプトカーに対してニヒルになり、「もっと現実的なのを見せてくれや!」と感じ、「もうコンセプトカーなんざいらん!」とさえ思うようになってしまうんですね。
世の中の流れ的には、自動車が成熟商品になり、人々があまり大きな夢や希望を抱かなくなっていることを反映して、あまりにも非現実的なコンセプトカーは姿を消しつつあります。
そんな状況をタガメさんがどう思われるか、それはそれで心配ですが……。
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