トヨタ 新型プリウス 発表会速報
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トヨタは18日、3代目となる新型プリウスを発表した。6年振りのフルモデルチェンジという点と、エコカー減税策などの法案により、ただでさえ注目を集めるハイブリッドカー プリウス。その真っ只中での投入ということもあり、 会場には多くの報道関係者が詰め掛け、中には外国の報道人も多く見受けられた。近年の発表会では非常に珍しい光景が広がり、世界的に注目されていることが伺える。
新型プリウスの特徴は、まずその燃費だ。なんとリッター38kmという世界一の燃費を誇る。 またスタート時はエンジンは始動させずモーターだけで走るというストロングハイブリッドという方式を採り、結果的に低燃費につなげるというスタンスを持つ。
さらに注目なのが、ドライバーにエコ運転を意識させるエコインジケーターをメーター内に採用。そして1.5Lから1.8Lに排気量をアップした事により、従来よりもパワフルな加速を実現。 これはパワーモードスイッチをONにすると2.4L車並の加速と走りを披露し、よりパワーを感じられるストレスフリーの運転ができる。 またEVドライブモード(モーターだけ)では最大2kmまで走行可能だという特徴も持っている。そして気になる価格はなんと205万円という値段だ。 これについて豊田章男副社長は「プリウスの客層は広がっている。さらに間口を広げるためにも205万のスターティングプライスとした」とコメント。ちなみに今から成約しても10月までの納車待ちだという。
会見で豊田章男副社長は「歴代のプリウスは世界40数カ国に散らばるオーナーの声を汲み取り開発をしてきた。結果180万台という販売実績を達成することができ、新たな車社会つくりに役立てたい」とコメント。
この新型プリウスはトヨタ全チャンネルで販売を行い、すでに80,000台という受注(5/18現在)を受けている模様だ、ちなみに現在成約しても10月までの納車待ちだという。この全チャンネルでの販売の目的は4,900店舗のトヨタディーラーでハイブリッドカーのインフラ整備が整った為、より多くのハイブリッドカーユーザーは、全ディーラーでサービスを受けられ、安心して乗っていただきたいというトヨタの思いがある。
また、プリウスEX(2代目プリウス)の併売も決まっている。2代目をプリウスEXとして併売する理由としては未だ多く支持されているという観点と、インサイト購入検討者へのアピールが狙いとされている。 ちなみに、こちらは法人を中心に販売をしていく見通しとのこと。
トヨタは2009年、さらにハイブリッドの展開に全力を注ぐ考えだ。特に北米と欧州には注力させる方針だという。新型プリウスは全世界で年間30~40万台を販売目標として掲げており、トヨタのハイブリッドシリーズでは50~60万台を目標としている。
日本のエコカーブームにさらに火がつき、自動車市場活性化につながる事を願う次第だ。
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