トヨタ 次期プリウス 新車発表会速報
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クールと呼ぶにはホットすぎる次期プリウス
03年4月17日、ニューヨーク国際オートショーに参考出展された次期プリウス(米国向け)が発表された。世界最高水準の環境性能と卓越した走行性能を両立させたモデルとして、各方面からの注目は高い。
出展された次期プリウスは、97年に世界初となる量産ハイブリッド乗用車として開発された初代プリウスを一新させたもの。エクステリアの意匠変更のほか、新世代ハイブリッドシステム「THSII」の搭載によりエネルギーの総合効率(燃料の製造過程から給油してクルマを走らせるまでの全体的な効率)が飛躍的に高められている。環境性能・走行性能における技術革新がなされ、世界最高水準の燃費、低エミッションを追求。ハイブリッド制御技術を活用してVSC(車両安定性制御システム)、EPS(電動パワーステアリング)、ABS(アンチロックブレーキシステム)、ECB(電子制御ブレーキシステム)、TRC(トラクションコントロールシステム)をシームレスに統合制御する新車両運動性制御システムを採用している。スタイリングや居住性に関しても、クラスの域を超えた広い室内空間、使い勝手のよいラゲッジスペースを確保するなど、快適性能もぬかりは無い。インテリアの意匠も、未来を感じさせる“これぞプリウス”というデザインで統一され、シフトノブやステアリングに配された数々のスイッチなどヒューマンマシンインターフェースにも工夫が凝らされている。
最先端の技術が詰め込まれている次期プリウス。次世代のハイブリッドカーを切り開くこのクルマの発売時期は年内とされ、価格も現行プリウスから大きくかい離しないものになるという。アメリカでの“クールなプリウス”という位置付けが、日本でも根付くのか注目したい。
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