TMS2009×評論家の視点/竹岡圭
- 筆者: 竹岡 圭
スズキ スイフト プラグインハイブリッド/三菱コンセプトPX-MiEV
新しいハイブリッド車のカタチとして、二つをピックアップしてみました。
距離20kmまではEV走行、それ以上になったら軽自動車のエンジンを使って発電し、EV走行を続けるという、スイフトプラグインハイブリッド。
このモデルは、クルマを使う人の60%は、日常使いならこれで十分という考え方を取り入れたプラグインハイブリッドです。
そして他には、クロスオーバーSUVスタイルにも係わらず、時速100km/hまでは基本的にEV走行(つまりエンジンは発電用に使う)。それ以上の速度域やたくさんのパワーが必要になったら、ガソリンエンジンを動力として使用するという三菱のコンセプトPX-MiEV。
どちらも電気自動車(EV)であることをメインにした、割り切り型のハイブリッドカーです。
日本でのクルマの使い方に限定すれば、時速100km/h以下で距離20km以内でしか使わないという日、実は結構多いハズ。
この2台のプラグインハイブリッドなら、EVが一般化する移行初期には、多くのユーザーが抱えるであろう、EVでの不安という気持ちを払拭してくれると思うんです。
もし、こういうクルマが一般庶民でも手が届く価格で出てきたら、EVも一挙に広まるかもしれないと思います。
ダイハツ e:S(イース)
軽自動車枠ギリギリいっぱいに使うのではなく、必要最小限のコンパクトサイズに、いろいろなものを軽量化することで、既存のパワーユニットを使いながら、燃費30km/Lを叩き出したというダイハツのコンセプトカーe:S(イース)。
軽自動車枠いっぱいに使わないという考え方は、過去にスズキのツインやスバルのR1でもありましたが、今回はそれを燃費という点に特化し、しかもこのまますぐにでも世の中に出てきそうなカタチをしているということでチョイスしてみました。
燃費だけならば、マツダの清(きよら)のほうが32km/Lと上だけれど、さすがにあのカタチですぐに出てくるわけじゃないでしょうから、現実味という意味でe:Sをチョイスしてみたというワケです(でもマツダのSKYコンセプトは、いろいろなものに応用が利くはずなので、そっちが楽しみではありますけどね)。
それからダイハツブースには、貴金属を使わない分、安価で作れそうな燃料電池車のモデルも展示されていたのも高ポイント。水素のように高圧タンクを使わなくていいというところも、実用化しやすい感じがしました。
このままクルマに積んで走るには、まだまだ改良が必要ですけど、これが出てきたら燃料電池車も一挙に一般化するかもしれませんね。
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