ランボルギーニ、ガヤルドLP570-4ブランパン・エディションをお披露目
ランボルギーニとブランパンは、ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオシリーズのすばらしい成功を記念し、両社の卓越した技術を組み合わせた、きわめて特別なスーパー・スポーツカーを生み出した。それがランボルギーニ・ガヤルド LP570-4 ブランパン・エディションだ。
この傑出したスーパー・スポーツカーは、スーパートロフェオのレースカーが備えるレーシングスピリットと独自のデザインを組み合わせ、完璧な公道走行性能を与えた車。限定生産となるこの豪華なブランパン・エディションの1号車は、ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオシリーズの最終戦にあたる9月26日(日)、ヴァレルンガの「ピエロ・タルッフィ」サーキットにおいて、アウトモビリ・ランボルギーニ社長兼CEOステファン・ヴィンケルマンおよびスイスの時計メーカー、ブランパン社長兼CEOマーク A. ハイエクの両氏によってお披露目された。
最先端イタリアン・スーパースポーツカーのメーカー、アウトモビリ・ランボルギーニ。世界でもっとも歴史のあるラグジュアリー・ウォッチメーカーであるブランパン。それぞれが、各分野におけるベストブランドとして君臨している。先頃ブランパンは、ニューヨークの「ラグジュアリー・インスティチュート」により、世界の時計ブランドにおける「ベスト・オブ・ザ・ベスト」に選出された。そして今回、2つのブランドが協力してテクノロジーとデザインのユニークな融合を実現し、世界でもっとも高速なワンメイク・レースシリーズのパワーを公道車両に搭載する、ランボルギーニ・ガヤルドLP570-4 ブランパン・エディションが誕生した。
ブランパンは、成功を収めたシリーズであるランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオシリーズのタイトルスポンサー。これら2つのブランドの協力は、自動車業界と時計業界における最高の技術を結集することに他ならない。ブランパンは、スイスのジュー渓谷を拠点に1735年から革新的で卓越した時計を製造している。1人の職人が全行程を担当して1本ずつ組み上げてゆく物作りの姿は、ランボルギーニが公道用スーパー・スポーツカーを、また570PSのスーパートロフェオ・レースカーを製造するにあたって適用する品質基準や細かな気配りとも重なる。
両ブランドとも、レースに対して大きな情熱を持っている。ブランパンはランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオに深く関わっているのみならず、ランボルギーニが他の高級ブランドとしのぎを削るFIA GT1世界選手権のオフィシャル・タイムキーパーでもある。ランボルギーニは、ベルギーの伝説的なスパ・フランコルシャン・サーキットで今年の7月に行われたこの新選手権の1戦において、かつてF1に参戦していたリカルド・ゾンタとフランク・ケーヒルにより初優勝を遂げた。
「ランボルギーニは、ブランパンとの協力体制にきわめて満足している。わずか2年のうちに、ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオは紳士の方々にとって最高のレースという地位を確立したのです」と、アウトモビリ・ランボルギーニ社長兼CEOのステファン・ヴィンケルマンは述べている。「一戦一戦が100分の1秒を競う献身と情熱のバトルであり、それは私たちのブランドの特徴ともなっている。ガヤルドLP 570-4ブランパン・エディションは、当社の公道用スーパー・スポーツカーとレースカーとの緊密なつながりを示すものです。」
「これは、まったく異なる分野にありながら、革新性と機構的優秀さを求め続ける2社による、きわめて濃密でダイナミックなパートナーシップです」と、ブランパン社長兼CEOのマーク A. ハイエクは語っている。「挑戦者の精神を持ち続けるブランパンは、私にとってつねに革命的であり、それは、時には常識を超えていることもあります。ブランパンとは、つねに他との違いを心がけ、革新性を保ち、いまだに誰も達成していないことに挑戦する会社です。ブランパンとランボルギーニが共有する情熱、それは優秀さの追求です」と、ハイエクは続けている。「ランボルギーニは、最高の技術力を備えた第一級の自動車メーカーであり、ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオは世界中で当社ブランドの注目度を高めるための、完璧なプラットフォームなのです。」
マーク A. ハイエクはブランパンの社長兼CEOですが、長いキャリアを持つ情熱的なレースドライバーでもある。彼はすでにランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオで幾度かの勝利を手にしており、プロアマ・ドライバーズランキングで表彰台を目指し奮闘している。
特別仕様として設定されるランボルギーニ・ガヤルドLP570-4ブランパン・エディションは、レーシングスピリットを体現している。最高の安定性を発揮する巨大なリヤスポイラー、最高のベンチレーションのためのエンジンカバーなどは、世界最速のワンメイク・レースシリーズを走る車から直接採用されたもの。ランボルギーニ・ガヤルドLP570-4ブランパン・エディションには、イエローに塗装されるブレーキキャリパー、カーボンセラミック複合材から成るディスクが組み合わせられる「スコルピウス」ホイールを装着。マットブラックの塗装と完璧にマッチして目を惹く特徴の1つとして、ディフューザーやミラーのケーシングなどに使用されるカーボンファイバー材も挙げられる。
ブランパン・エディションのインテリアは、ガヤルドのきわめてスポーティな性格を補強するものですが、ドライバーおよび乗員の快適性はいっさい損なわれていない。インテリアは全体がブラックのアルカンタラで覆われ、イエローカラーとカーボンファイバーがアクセントとなる。ブランパンのロゴがエクステリアに装着され、シートとコックピットにもイエローで刺繍される。ガヤルドLP570-4ブランパン・エディションの推進力は、スーパートロフェオ・レースカーと同じく、市販車スーパーレジェーラに搭載される570PS V10が生み出す。四輪駆動方式が生み出す優秀なトラクションは、あらゆる状況下で完璧な安定性を実現している。
サンタアガタ・ボロネーゼが生み出すこのスーパー・スポーツカーの乾燥重量はわずか1,340kgであり、ランボルギーニが擁する市販車モデルのなかで最軽量となっている。
キーポイントとなるのは、内装および外装に広く使われるカーボンファイバー。カーボンファイバーは軽量化を可能にし、機械的特性も向上させるので、スポーツカーの製造には最適な素材。向上したパワーウエイトレシオ、総質量の軽減によってこの車の性能は引き上げられているが、CO2排出量は低減されている。
ガヤルド・ブランパン・エディションに搭載される排気量5.2リットルのV10パワーユニットは、419kW(570PS)を発生させる。パワーウエイトレシオは1馬力あたり2.35kgとなり、息を呑むような性能を実現している。このスーパー・スポーツカーは0~100km/hをわずか3.4秒で加速し、そのわずか6.8 秒後には200km/hに到達する。最高速度は320km/h以上。
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