ダイムラー、2010年上海万博に参加
ダイムラーAG は、5月1日から10月31日まで中国・上海で開催される2010 年上海万国博覧会(上海万博)に様々な形で参加する。上海万博のテーマ「より良い都市、より良い生活」に基づき、ダイムラーは都市型モビリティの要件を満たす未来志向の走行技術やモビリティコンセプトを提示する。
ダイムラーAG 取締役ダイムラーグループリサーチ、メルセデス・ベンツ・カーズ開発統括のトマス・ヴェーバーは、「持続可能なモビリティというダイムラーの戦略に沿った走行技術を万博で幅広く提示します。さらに電池や燃料電池を動力源とする自動車といった革新的なモビリティ・プロジェクトを紹介します。『フレックス・ムーバー』というコンセプトは、個人のモビリティがもつ未来の可能性という展望にビジョンをもたらします」と述べている。
さらに、ダイムラー・ノースイーストアジア社 会長兼CEO のウルリッヒ・ヴァルカーは、「持続可能なモビリティの先頭を行く自動車メーカーとして、また中国に対して長期的にコミットする自動車メーカーとして、この度2010 年上海万博に積極的に参加できる機会をいただき嬉しく思います」と述べている。
ダイムラーの展示は、上海万博の様々なプラットホームを活用する。たとえば都市プラネット館の「ソリューションへの道のり」という展示では、電気自動車「スマートed」を体験いただく機会を提供する。スマートed はリチウムイオン電池を組み合わせた電気モーターを動力源とし、その技術は持続可能なモビリティが大きく前進するステップとなる。また、スマートed に加え、都市プラネット館では、冒険家マイク・ホーン氏のパンゲア探検とcar2goも展示される。
ドイツ館ではcar2go に関するさらに詳しい情報、メルセデス・ベンツのコンセプトカーBlueZERO や「都市におけるモビリティのビジョン-走行技術とモビリティコンセプト」というビデオが上映される。また、ジャーマン・チャイニーズハウスでは、ダイムラーの環境戦略「Road to Emission-free Mobirity」に関する情報が展示される。
また、スイス館ではスマートに実際にお乗りいただくために「スイス・タクシー」として20台のスマートを提供。このタクシーはオンライン予約だけではなく、会場で呼び止めて乗ることもできる。
ダイムラーは、他にもラジオ局SWE1 が5 月1 日に万博会場で行うコンサートの後援や国連館と上海企業連合館を往復するための車両提供などを行う。
car2go とは
ダイムラーが、ドイツ・ウルム、米国・テキサス州オースティンで行っているスマートを使ったカーシェアリングプロジェクトで、昨年10 月のスタート以降、すでに多くの市民に利用されている。