ルノー・日産、サンパウロ市と電気自動車の普及に向けたパートナーシップを締結
ルノー・日産アライアンスは、ブラジル サンパウロ市政府とEVの普及に向けたパートナーシップを締結し覚書に調印した。
両者は、本パートナーシップの下、同市でEVを普及させる上での機会や必要な投資を見極めることを目標とし、EVがいかに都市環境の維持に貢献できるのか、また、首府である同市での生活の質を向上させることができるのかに関して共同研究を行う。
サンパウロ市は、南米で初めてこのようなパートナーシップを締結した都市であり、これにより、気候変動を最小限に抑えるための取り組みにおいて、同市およびルノー・日産アライアンスが先導的立場にあることが証明された。今後、ワーキンググループが設立され、本プロジェクト実現の可能性が検討される。また、実現に向けた方策の検討に関して全面的な提案も行う。
サンパウロ市の環境担当長官エドアルド ジョルジは、「サンパウロ市は、地球温暖化対策活動の実施に迅速に取り組んでいる。私たちは、気候変動に重点を置いた政策を実施しており、排出ガスや温室効果ガスなどのレベルを環境評価基準として用いてきた。今回のパートナーシップの締結は、排出ガスを最小限に抑えるための相補的な措置となる。」と述べた。
ワーキンググループでは、ルノー・日産アライアンスのゼロ・エミッションモビリティに対する包括的なビジョンに基づき、EV(インフラ、資源および製品)の導入に関連する全ての課題について検討を行う。また、他の企業、政府、諸機関も参加し、課題の検討をさらに進めていく。これら検討課題には、充電ネットワークの構築と維持管理、電気自動車の普及を促進するための優遇措置、電気自動車を使うことによる都市、住民、環境へのメリットについての教育プログラム等が含まれる。
日産はルノーと共に、「ゼロ・エミッション車でリーダーになる」という目標を掲げており、世界各国の政府や自治体、企業などと合わせて既に50件を超えるゼロ・エミッションモビリティに関するパートナーシップを締結している。同社は「日産リーフ」を2010年度に日本、米国、欧州で販売開始し、2012年にはグローバルに量販する。
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