ルノー・日産アライアンス、小型商用車の販売台数拡大を目指し新部門を設立

アライアンスに新たに加わった三菱自との協業も集約

ルノーの小型商用車(左から、カングー・トラフィック・マスター)

ルノー・日産アライアンスは、小型商用車(LCV)事業部門を新設し、成長を続けるLCV市場で同グループのグローバルプレゼンスの拡大を目指すと発表した。

アライアンスは、ルノーが有する商用バンの専門知識と、日産が主要市場で培ってきたトラックの製造・販売ノウハウが持つ可能性を最大限に引き出すことで、同グループの小型商用車のグローバル販売台数拡大を目指す。

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日産 フロンティア
三菱 トライトン

アライアンスのパートナー企業は、アライアンス精神のもとで、各社のブランドアイデンティティをはじめとした販売事業や収益を維持しながら、市場や商品を相互補完的に活用していく。

ルノー・日産アライアンスの会長兼CEOであるカルロス ゴーン氏は、「ルノー・日産アライアンスにおける取り組みと、はじまったばかりの日産と三菱自動車との協業を、アライアンスLCV事業部門として集約することで、販売台数の拡大とさらなるシナジーの創出が可能になります。この取り組みに加え、お客さまのニーズや各社が持つ市場特性の知識、主要商品をベースに、既存の成熟市場のみならず、新たな高成長市場におけるパフォーマンスを加速することで、各市場でのリーダーシップを拡大していきます」と述べた。

ルノー・日産アライアンスのLCV事業部門は、アライアンスSVPに就任するアシュワニ グプタ氏が統括し、アライアンス会長兼CEOのゴーン氏にレポートする。

同事業部門は、アライアンス各社間の相互開発および相互生産の効率を最大化し、コストおよび技術面においてさらなるシナジーを創出することが期待されている。

ルノーと日産は過去数年間にわたって商用バンおよびトラックの相互生産を行ってきた。

その例として、日産の商用バンNV300はルノー トラフィックのプラットフォームを、日産 NV400はルノー マスターのプラットフォームをベースとした設計となっている。

また、ルノーのピックアップトラックのアラスカンは、日産 ナバラのプラットフォームをベースとしている。

新設されたルノー・日産アライアンスのLCV事業部門では、日産 アルマーダやパトロールなど、ボディ・オン・フレーム構造のSUVも事業の対象としている。

2016年にルノーグループ(アフトワズ含む)は、グローバルで累計44万3931台のLCVを販売した。最も売れたLCVモデルはカングーで11万8200台。続いてマスター(9万1900台)、トラフィック(8万1600台)となっている。

日産は同年、グローバルで81万5490台のLCVを販売。モデル別では台数が多い順にNP300(19万6257台)、フロンティア(10万2497台)、NV200(5万4118台)となる。

三菱自動車は同年、グローバルで24万8000台のLCVを販売した。最量販モデルはトライトン/L200で12万5000台を販売している。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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