メルセデス・ベンツ「Gクラス」一部改良で全モデルパワーアップ！

ラインナップ全てのモデルで最高出力を向上

メルセデス・ベンツ日本は､「Gクラス」を一部改良し、12月4日より発売・注文受付を開始した（「G 350 d」の発売は2016年1月を予定している）。また、50台限定発売の特別仕様車「G 550 エメラルドブラックリミテッド」も同時に発表となった。

G 550の改良点

Gクラスの中核モデル「G 550」は、今回の一部改良において、「Mercedes-AMG GT」などに搭載されているAMG 4リッターV8直噴ツインターボエンジンをベースに新開発されたM176型エンジンを搭載した。最高出力422PS/310kW（先代比+34PS/+25kW）、最大トルク610Nm（先代比+80Nm）を発揮する。

また、ECOスタートストップ機能（アイドリングストップ機能）を追加することにより、環境性能の向上も図っている。

このエンジンは、2基のターボチャージャーをV型シリンダーバンクの外側ではなく内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトを採用し、エンジンを可能な限りコンパクトにするとともに、ターボチャージャーへの吸気経路を最適化することで、優れたレスポンスを実現。

また、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDE摩擦低減加工を施すことで、フリクションロスを低減するとともにエンジンの軽量化にも貢献している。

サスペンションには、俊敏性と快適性を高いレベルで両立する電子制御式油圧アダプティブダンピングシステムを搭載。「C（Comfort）」、「S（Sport）」の2つのモードで走行状況に応じ減衰特性を調整することができる。ボディの動きを加速度センサーで測定するほか、舵角や操舵速度、ヨーレートなどを計算し、各ダンパーのバルブを電子制御により連続的に開閉してオイル流量を変化させることで、減衰特性を調整する。

エクステリアには新デザインのフロントバンパーと19インチ5スポークアルミホイールを装備し、スポーティでアグレッシブな印象を高めた。またインテリアは、視認性に優れた新デザインのインストゥルメントパネルを採用している。

特別仕様車「G550 エメラルドブラックリミテッド」

特別仕様車の外装色「エメラルドブラック」は1990年代から2006年前後にかけて、GクラスをはじめC/E/Sクラスなどメルセデスの主要モデルに設定されたボディカラーである。Gクラスのスクエアなスタイリングと強い個性を際立たせるボディカラーとして人気を博していた。

見る角度や周囲の明るさの変化などによってブルー、グリーン、ブラックとエメラルドの輝きのように様々な表情を見せる独特な色味が特徴だ。

廃色となった後も日本のユーザーから復活の要望が後を絶たないことから、世界中で同特別仕様車に限定して約10年ぶりに復活することとなった。

G 350 dの改良点

最新の3リッターV6 BlueTECクリーンディーゼルエンジンを、最高出力245PS/180kW（先代比+34PS/+25kW）、最大トルク600Nm（先代比+60Nm）にアップした。

また、ECOスタートストップ機能を追加することにより環境性能の向上を図り、JC08モード燃費は10.3km/Lと先代比で21.2％向上。

BlueTECは排出ガスに尿素水溶液｢AdBlue｣を噴射して化学反応（還元作用）を発生させ、有害な窒素酸化物（NOx）を大幅に削減する尿素SCR（Selective Catalytic Reduction：選択型触媒還元）ディーゼル排出ガス処理システム「BlueTEC」を先代から引き続き採用し、世界で最も厳しいとされる日本のディーゼル排出ガス規制に適合する優れた環境性能を実現している。

エクステリアに新デザインのフロントバンパーとAMGオーバーフェンダーを装備し、スポーティな印象を高めた。またインテリアは、視認性に優れた新デザインのインストゥルメントパネルを採用している。

Mercedes-AMG G 63の改良点

定評ある現行の5.5リッターV8直噴ツインターボエンジンを、最高出力571PS/420kW（先代比+27PS/+20kW）にアップ。また、燃費は先代比で9.5％向上させている。

Mercedes-AMG G 65の改良点

上質かつ滑らかなエンジンフィールが特徴の6リッターV12ツインターボエンジンを、Mercedes-AMGのセダンモデル最高峰の「S 65」と同等の最高出力630PS/463kW（先代比+18PS/+13kW）にアップした。

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特別仕様車「G550 エメラルドブラックリミテッド」