ブリヂストン、新たな天然ゴム資源「グアユール」タイヤが完成、都内で初披露

ブリヂストン「グアユール」ゴムを用いたタイヤ 技術発表会
天然ゴム「グアユール」を用いたタイヤ第一号が完成した天然ゴム「グアユール」を用いたタイヤ第一号が完成した

株式会社ブリヂストンは、新たな天然ゴム「グアユール」を用いたタイヤの第一号が完成したとし、東京都内にて技術発表会を開いた。

ブリヂストンは、以前より持続可能な社会の実現に向けた取り組み(サステナブル)を推進している。

世界における人口増やモータリゼーションの進展に伴って、同社では自動車の保有台数が現状の11億台から2040~2050年にはおよそ倍の20億台を超えるであろうと試算。結果としてタイヤの需要拡大が見込まれており、ブリヂストンは世界最大のタイヤ会社として安定供給の責任を果たすべきと考えているという。

そこで同社が考えているのが人口増加・経済成長しながらも環境影響・資源消費を抑えていく、いわゆる「デカップリング」への貢献。持続可能な社会の実現に向けて、ブリヂストンでは中長期での環境目標を策定しているが、そのなかの長期目標である「100%サステナブルマテリアル化」の一つが、新しい再生可能資源である「グアユール」であるという。

グアユールは、ゴム成分がパラゴムノキ由来の天然ゴムによく似た性質を持つことから、新たな天然ゴム供給源になるものと期待されている。

ブリヂストン「グアユール」ゴムを用いたタイヤ 技術発表会
キク科の植物「グアユール」グアユール 加工研究所竣工式の様子

これまでも天然ゴムとして「パラゴムノキ」が使用されていたが、パラゴムノキは熱帯でしか栽培することが出来ない。さらに、植林後25~30年で再植林が必要なほか、ゴムの原料となる樹液を採取するために労働人員の手間がかかってしまう。

だが、「グアユール」は乾燥地域で栽培できる植物であり、グアユールは植物体全体にゴムが含有されているので、苗の栽培後、3年経過すればそのまま低木であるグアユールそのものを機械で収穫してしまえば良いというメリットがある。

同社では、米国アリゾナ州エロイ市に114ヘクタール(東京ドーム約25個分)の農地を確保し「グアユール」の品種改良や栽培技術の開発を目的とした研究農場を完成させ、2013年9月より研究活動を開始している。

また2014年9月には同州メサ市に「グアユール」の加工研究所「Biorubber Process Research Center(以下、BPRC)」を開設し、天然ゴムの試験生産が可能となった。

米国、日本、欧州の各技術センターにおいて「BPRC」で生産された「グアユール」由来の天然ゴムの性能評価、タイヤ生産と評価を行うことで、今回のタイヤが完成した。

グアユールタイヤはまだ今後も改良が必要とのことで、発売については2020年代前半が見込まれている。

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