トヨタ、中国での駆動部品生産工場の開業式を実施
CVT、ハイブリッド用トランスアクスルを国産化
トヨタが江蘇省常熟高新技術産業開発区に設立したトヨタ自動車(常熟)部品有限会社(以下、TMCAP)は、7月30日に開業式を実施した。式典には、市政府からの来賓、上海の日本総領事関係者、トヨタの各合弁事業体代表者、トヨタの須藤誠一副社長らが出席した。
TMCAPは、2012年7月に設立し7月14日より中国の小型車用にCVT(無段変速機、Continuously Variable Transmission)の生産を開始した。トヨタとして海外でCVTを生産するのは初めてとなる。このCVTは今夏投入した新型カローラ、新型レビンに搭載しており、今後も小型車を中心に導入していく予定。
なお、TMCAPでは2015年内にハイブリッド用トランスアクスルの生産も予定している。トヨタは、中国のより多くのユーザーにハイブリッド車を届けるために、海外では初となるハイブリッドユニットの現地生産に取り組んでいる。TMCAPで生産するハイブリッド用トランスアクスルもその一環であり、他に電池やインバータの現地化の準備も進めている。2015年には、これらの中国産ハイブリッドユニットをカローラ、レビンに搭載し、中国のユーザーに届ける予定である。
式典において、TMCAP董事長であるトヨタの須藤誠一副社長は、「トヨタのR&DセンターであるTMECでは、ハイブリッド技術を中心とした研究開発を進めている。TMCAPとTMECとで連携を取りながら、今後も時代が求め、中国のお客様が求める環境ユニットの開発・生産を進めていく」と述べた。
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