タカタ、世界初の肩・腰ベルト取り付け部が脱着できる新型シートベルトを開発
シートベルトやエアバッグ、チャイルドシートなどを提供するタカタは、肩ベルト取り付け部(ショルダーアンカー)と腰ベルト取り付け部(ラップアンカー)が脱着できる、世界初の「L/Sフルデタッチャブル3点式シートベルト」を開発した。
本年7月より施行されるシートベルトの国内新技術基準においては、後席全ての席に3点式シートベルトの装備が要求される。
今までのキャンピングカーの後席ユーティリティシートに取り付けられているシートベルトは2点式腰ベルトタイプがほとんどだが、この新型シートベルトは国内新技術基準を満たしており、キャンピングカーなどの後席用で特にベッドにできるタイプのユーティリティシートに最適な3点式シートベルトとなっている。
この新型シートベルトの最大の特徴は、肩ベルト取り付け部(ショルダーアンカー)と腰ベルト取り付け部(ラップアンカー)が脱着できる構造になっているところ。両取り付け部は、車のキーなどを使って取り外すことができ、またその取り付けは簡単ワンタッチ。
この世界初の方式により、ユーティリティシートは容易に多彩なモードにアレンジすることができるようになっただけではなく、特にフルフラットにする際には、肩ベルト取り付け部が取り外されたシートバック上端面に出っ張りが残らないので、前後シートの隙間を極小にすることができ、乗員の快適性を向上させる。
この新型シートベルトは、キャンピングカーのコーチビルダーやそのユーティリティシートメーカーなどへ2012年6月頃より販売していく予定となっているが、一般ユーザーへの販売は、現在のところ計画していないという。
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