ランボルギーニ ガヤルド LP560-2 50° アニヴェルサリオ 試乗レポート/石川真禧照(2/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:島村栄二
進化したeギアシステム
センターコンソール上に並んだ3つのボタンの左側は、スポーツモード。このボタンを押すと2000回転からのアクセルレスポンスがより俊敏になり、減速時にはブリッピング(空ぶかし)をハデに行うようになる。
eギアシステムは、デビュー当時のシフト感覚からはかなり進化し、通常のオートモードでも、ほとんど不満は感じなくなった。唯一、ブレーキを踏んで車両が停止する寸前からの加速時には、ややギクシャクした動きが感じられたぐらいだ。
特徴は、カーボンファイバー技術を生かした外観
50° アニヴェルサリオは、ランボルギーニが得意とするカーボンファイバーの技術を生かしたハイウイング、キャビン後方のエンジンルームを覗くことができる透明なエンジンボンネット(ライトアップされている!)、19インチ構造アルミホイールといった外観も特徴。さらに室内は、ブラックを基調としたアルカンターラを、シート、ダッシュボード、ドア内張りはもとより、天井にまで採用している。
カーボンファイバー製のシートは、リクライニングしない完全なバケットシート。スライドだけで高さも調節できない。それでも前方視界は確保され、車幅はつかみやすい。
絶望的なのはナナメうしろ。ルーフからリアにかけて延びているフィンがあるので、死角になってしまう。
居住空間だが、ガルウィングではなく、フツーに前ヒンジで開くドアからの乗降性は悪くない。小物置き場のスペースは、ボディがコンパクトなので、シートとリアのエンジンとの間だけ。あまり余裕がなく、アタッシュケースぐらいしか置けない。しかも背もたれがリクライニングしないので、出し入れはちょっと苦労する。
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