BMW X6M 海外試乗レポート/西川淳 編(1/4)
- 筆者: 西川 淳
- カメラマン:ビー・エム・ダブリュー株式会社
おそるべきスーパーカースペックのX6M
0→100km/h加速、なんと4.7秒。これは、同門のM6と良い勝負であり、ライバル・カイエンターボSも後塵を排してしまうであろう、おそるべきスーパーカースペックである。そして、X6Mの魅力は、単なる“バカッ速さ”だけではない。BMWのMらしく、そこには操って楽しむという、2.4トンに迫るSUVとしては信じ難いパフォーマンスの境地が開拓されていた。
ご存知、(BMW)M社は、モータースポーツにこそすでに関わりがないものの、BMWの高性能モデル/Mモデルを開発し、さらにはMスポーツの企画や特別仕様インディビジュアルの生産などを行う、いわばBMWのスペシャリスト集団だ。そんなM社が、初めて手がけたSUVがこのX6M(とX5M)である。
それゆえ、Mらしいパフォーマンスの実現を図りながらも、これまでとは違うカスタマーの獲得を目指したクルマでもあった。Mモデルといえば、硬派なスポーツモデルといった印象が強いけれども、X6Mには、そんなMのイメージとは違う何かが漂っていたのだ。内外装のスタイリング、そしてサーキットと一般道でみせた走り。それらをひもといてゆけば、Mが新たに目指した境地が見えてくるだろう。
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