コンセプトカーと市販されるクルマってなぜあんなに違うの?

コンセプトカーと市販されるクルマってなぜあんなに違うの?
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コンセプトカーと市販されるクルマってなぜあんなに違うの?

コンセプトカーと実際に市販されるクルマって、なぜあんなにも違うんですか? いつも夢や期待を裏切られている気がしてならないのですが・・・(タガメさん)

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!

日産「インビテーション」コンセプトカー日産 ノートレクサス 「LF-Ch」コンセプトカーレクサス CT200h

タガメさんはとても純粋な方ですね。私はコンセプトカーを見ても、マネキン人形のように感じて、逆に魅力を感じません。現実離れしすぎていると思うことが多いんです。

これは、現実にあまり大きな期待をしていないことの裏返しです。ジジイになってしまったのでしょうね……。

そんな、コンセプトカーにあまり夢や期待を抱いていない私が説明するのも申し訳ないですが、コンセプトカーというのは、クルマにおけるファッションショー、それもパリ・コレのような、なによりも独創性を重視するショーで披露する作品のようなものだと考えています。

ダイハツ 「イース(e:S)」コンセプトカーダイハツ ミラ イーストヨタ 「FT-86コンセプト」トヨタ 86(ハチロク)

そういうショーでは、実際に着て街を歩くことなど一切考えていない、強烈な作品も出てきます。人々の話題となり、注目を集めるためには、過度に現実的であってはならないからです。コンセプトカーは、それに似ています。

コンセプトカーとは、直訳すると「概念自動車」です。

概念優先で、実用性や生産性(コストのかからない構造)を無視しています。なので、それを元に生産車を開発する場合、どうしても実用性や生産性を考慮しなくてはならなくなり、タガメさんのような純粋な方を、ガッカリさせてしまうのです。

もちろん、中には、実用性や生産性をあまり重視せず、コンセプトカーに近い形で発売されるクルマもあります。

それに対して世間は「よくやった!」と賞賛しますが、実際にはあまり売れないことが多いんです。たとえば、かつての「いすゞビークロス」なんか、その典型ですね。

やっぱりみんな、自分が買うクルマには、実用性を求めてしまうんですよ!

MJブロンディの「ひとりごと」

そういった現実を知ると、私のように、コンセプトカーに対してニヒルになり、「もっと現実的なのを見せてくれや!」と感じ、「もうコンセプトカーなんざいらん!」とさえ思うようになってしまうんですね。

世の中の流れ的には、自動車が成熟商品になり、人々があまり大きな夢や希望を抱かなくなっていることを反映して、あまりにも非現実的なコンセプトカーは姿を消しつつあります。

そんな状況をタガメさんがどう思われるか、それはそれで心配ですが……。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

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