日産 新型 エクストレイル[3代目/2013年末フルモデルチェンジ]試乗レポート/今井優杏(1/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:オートックワン編集部・NISSAN
欧州でのリベンジに向け、新型エクストレイルもトレンドの波に乗った
日産 新型エクストレイルは今回のフルモデルチェンジでさらに販売台数の拡大を狙う肝煎りの世界戦略車だから、その気合と仕上がりには期待が持てる。
まず見た目からして大きく先代と印象を異にするエクステリアも、その販売台数への強い気持ちを物語っているのだ。
本気クロスカントリー仕様で鮮烈にデビューした初代エクストレイルは、ピラーの立ったクラシカルなシルエットが逆にスタイリッシュだと若者に大ウケしたモデルである。
続く2代目もその流れを踏襲し、ほぼキープコンセプトでのローンチとなったが、ここに来て3代目は大きくイメージを変え、Aピラーが強く傾斜したスポーティーなシルエットで、過去最高に今風のイケメン・フェイスとなった。
これは全世界においてクロスカントリー系SUVが軒並みシャレオツ化しているというトレンドを受け(ジープ チェロキーとかレンジローバースポーツを想像してもらえると解りやすいでしょう)、車高のそれほど高くない、むしろオンロード走行方向を重視するスタイリングを求めるマーケットに応えたかたちだ。
実は初代とのイメージがあまりにも変わらなかった2代目のスタイリングが、欧州で酷評されたことへのリベンジでもある。確かに、個人的に見ても新型なら街でもアウトドアでもちょっとエッジの立ったオシャンティ感が際立ち、女性ユーザーの心をもしっかり掴みそうだ。
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