アウディ「Q5」の新型モデルをパリショーで発表!ディーゼル搭載車もラインナップ
アウディは、『パリモーターショー2016』で新型「Q5」を発表した。販売はドイツ及び他のヨーロッパ諸国において2017年から開始するとのこと。
ベース価格は、120kW仕様/7速Sトロニックを搭載したQ5 2.0 TDI quattroで45,100ユーロ(日本円:5,131,353円*)となる予定。なお、日本での販売は未定。 *2016/09/30 時点
同モデルは、アウディサルーンのスポーツ性、多面的なキャラクター、フレキシブルに使えるインテリアを融合。同時に、コネクティビティ、効率性、ドライバーアシスタンスシステムの各分野でも、セグメントの新たな基準を再び確立した。
アウディAG取締役会会長のルパート シュタートラー氏は「新型Q5によって、我々はこのセグメントの基準を一段高いものに引き上げました。このモデルには、ultraテクノロジーを採用したquattroドライブシステム、きわめて高効率なエンジン、ダンパーコントロール機能を備えたエアサスペンション、インフォテイメント及びアシスタンスシステムの幅広いラインナップなど、数々の注目すべき革新技術が搭載されている」とコメントした。
エアロダイナミクスに配慮したフロントエンドでは、彫刻的な造形のシングルフレームグリルが存在感を放っている。ヘッドライトは、LEDまたは高輝度のマトリクスLEDテクノロジーを用いた仕様が設定され、マトリクスLEDにはダイナミックターンシグナルが内蔵される。
▼詳細
5種類のエンジンを設定
新型「Q5」には、ヨーロッパで発売時、いずれもパワフルで効率的な5種類のエンジン(4タイプのTDIと1タイプのTFSI)が搭載される。これらのエンジンは、従来型に対してパワーが最大で20kW(27hp)向上した一方、燃料消費量は大幅に削減されている。特に、110kW(150hp)、120kW(163hp)、140kW(190hp)の3つの出力レベルで提供される2.0 TDIエンジンは、高効率なエンジンに仕上がっている。
その一方で、2タイプが設定されたトップエンジンは、ハイパワーと高効率を巧みに融合している。そのうち、従来のものから大幅に改良された2.0 TFSIは、185kW(252hp)の最高出力を発生する一方で、100km走行あたりの燃料消費量は6.8Lに抑えられた。これは、CO2排出量にすると154g/kmに相当。同様に、今回大幅な改良が加えられた3.0 TDIの最高出力と最大トルクも、それぞれ210kW(286hp)、620Nmに向上した。
また、ultraテクノロジーを採用した新しいquattroシステムが、120kW(163hp)及び140kW(190hp)仕様の2.0 TDI、185kW(252hp)の2.0 TFSIエンジンを搭載した新型「Q5」に標準装備。また、110kW(150hp)仕様のエントリーレベルのTDIエンジンを搭載したモデルにも、オプション設定される。
ultraテクノロジーを採用したquattroシステムにおいて、リアアクスルは、必要がない場合は常に駆動系から切り離され、必要に応じて予測的に連結される。この新しい方式により、トラクションやドライビングダイナミクスを損なうことなく、燃費効率を改善することに成功した。
トルクベクタリングシステムにより、FWD(前輪駆動)バージョンでも、quattroバージョンでも、洗練されたハンドリングが実現している。このインテリジェントなソフトウェアは、常にダイナミックかつ正確で、コントロールしやすいハンドリング特性を提供する。
V6エンジンの3.0 TDIを搭載したトップモデルでは、オプションでスポーツディファレンシャルも選択可能。このシステムは、必要に応じて左右後輪間の駆動トルクを配分することで、最大のドライビングダイナミクスを実現する。これは、同セグメントの競合モデルには見られない、新しい機能である。
アウディならではのデザイン・quattroドライブをイメージ想起
サイドビューでは、特徴的なカーブと力強いアンダーカットを形成するショルダーラインが、主要なデザインエレメントとなっている。テールライトに、オプションでダイナミックターンシグナルを装備することができる。Cピラーの部分にまで回り込んだテールゲートは、アウディのQモデルに共通する特徴だ。ディフューザーインサートには、エキゾーストテールパイプが組み込まれている。
新型「Q5」のボディカラーは、全部で14色を設定。装備グレードは、sport、design、S line sport package、design selection、S line exterior packageの5タイプが用意されている。
designを選択すると、ボディと対照的なグレーのアドオンパーツにより、新型SUVのヘビーデューティなキャラクターが強調され、sportを選択すると、それらの部分がすべてボディ同色に塗装される。
従来型と比べて最大90kgの重量を削減
新型「Q5」の寸法は、全長4.66m、全幅1.89m、全高1.66m、ホイールベース2.82m。従来型と比べて、ほぼすべての寸法が大きくなっている。その一方、空車重量は、エンジン仕様によって最大90kgも削減。高張力スチールとアルミニウムを組み合わせることにより、インテリジェントな複合構造の軽量ボディが実現している。
また、エアロダイナミクスを最適化したルーフを採用することにより、4気筒エンジン搭載モデルのCd値は、0.30という素晴らしい値を達成した。ウインドウノイズや振動も低く抑えることに成功し、インテリアの静粛性の面でも、クラストップレベルを実現している。
ワイドで広いインテリア
インテリアは、水平基調のラインにより、幅広く快適な雰囲気が生み出され、インストルメントパネルを左右に横断するトリムストリップが印象的な3次元のラインを描いている。新しい装備グレードのコンセプトにより、幅広いカラーや素材を選択できるようになった。
高効率な新しいエアコンディショナーは、2つの仕様を設定。3スポークマルチファンクションステアリングホイールが全モデルに標準装備され、ステアリングホイールヒーターといった新機能もオプション設定される。
シートには、空気圧式マッサージ機能を用意。また、オプションのアンビエントライトを装着すると、30種類の異なるカラーにより、魅力的な雰囲気を演出することができる。インテリアには、細部に至るまで決して妥協しないクラフトマンシップが貫かれた。
リアシートは3分割式となっている。ラゲージコンパートメントの容量は、リアシートの位置によって550~610Lが確保されており、従来型モデルと比べて10L増加した。リアシートを完全に折りたたむことで、この容量は1,550Lにまで増やすことが可能だ。
さらに、標準装備される可変折り畳み式マット、オプション設定されるパワーテールゲートのセンサーコントロール、同じくオプションのエアサスペンションを介した車高調整機能などにより、荷物の積み降ろしも容易になっている。
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