新卒でも300万円の車は買えるの? 年収に対する購入金額の目安を紹介

  • 筆者: MOTA編集部
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新卒で300万円の車を購入する場合、車の本体価格だけでなく維持費や諸費用なども考慮しなければなりません。新卒者が車を購入する際に気を付けるべきポイントや購入以外で車を手にできる選択肢について解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 車の価格は年収の半分が目安
  2. 新卒のあいだに車に乗るメリット
  3. 車の維持費とは
  4. 新卒で車を購入する際に確認すべきポイント
  5. 新卒で車を持つなら新車・中古車どっちがいい?
  6. 車の所有にはカーリースという選択肢もある!
  7. 新卒者が車を持つならカーリースも選択肢に入れてみて!

車の価格は年収の半分が目安

一般的に、車の価格は年収の半分程度が目安になるといわれています。厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」によると「新規卒業者の賃金」は以下のようになっています。

・高校:179万7000円

・専門学校:206万9000円

・高専・短大:199万8000円

・大学:225万4000円

・大学院:253万5000円

ここから判断すると、車購入の予算は90〜125万円程度と考えるのが妥当です。

ただし、これはあくまで目安です。実際には貯蓄や月々の支払い状況、今後の出費などを総合的に判断して予算を決めることになるでしょう。

新卒のあいだに車に乗るメリット

新卒の人にとって300万円というお金は決して安い金額ではありません。それにもかかわらず、車を所有するメリットとはなにがあるのでしょうか。

運転技術が向上して事故リスクを減らせる

車を運転するケースはプライベートのみならず、仕事で使用するケースも考えられます。たとえば、営業の仕事で社用車を使用するとき、運転免許は持っているけど普段から車を運転していないという人は、狭い道の運転や駐車場に車をとめるときにスムースにいかないかもしれません。

運転に慣れていなければいないほど、事故リスクも大きくなってしまいます。運転技術の向上のためにも新卒のうちに普段から車に乗っていたほうがよいでしょう。

行動の範囲が広がる

車を所有することで、行動範囲が広がります。都心に住んでいるのであれば、公共交通機関が発達しているので車がなくても困らないかもしれません。

しかし、地方や郊外に住んでいるならば、車がないと不便に感じる人が多いでしょう。また、仕事が休みの日には遠出をしたり、自宅から目的地に直接移動できるので時間短縮にもなります。

車でないとなかなか足を運べないところもたくさんあります。そういった点からみても車を持つことは非常にメリットがあるといえます。

車の維持費とは

維持費は車を乗り続けるために必要な費用です。どういった維持費があるのかをそれぞれ詳しく解説します。

税金

自動車税(種別割)

自動車税(種別割)とは、毎年4月1日時点の車の所有者に課せられる税金です。車の排気量によって金額が異なります。

・1,000cc以下:2万9500円

・1,000cc超え1,500cc以下:3万4500円

・1,500cc超え2,000cc以下:3万9500円

※この表記は自家用車の自動車税です。

そこからは排気量が500cc増えるごとに加算されて、6,000cc超えで11万1000円となります。軽自動車は一律1万800円です。

2019年10月1日から実施された消費税の増税にあわせて、自動車税率の引下げが実施されました。2019年10月1日以降に新規初回登録を受けた自家用車の自動車税は以下のようになっています(軽自動車の税率は変更されていません)。

・1,000cc以下:2万5000円

・1,000cc超え1,500cc以下:3万500円

・1,500cc超え2,000cc以下:3万6000円

そこからは排気量が500cc増えるごとに加算され、6,000cc超えで11万円となります。

自動車重量税

自動車重量税とは、車の重さに対してかかる税金です。車の新規登録時と車検(新車の場合は3年、2回目以降は2年ごと)のタイミングでまとめて納付します。

年間の税額は、自家用車の場合だと車の重量0.5トンごとに増加します。また新車登録から13年以上・18年以上経過している車に対しては、環境への負荷が大きくなることが想定されるため税負担が徐々に増えていきます。

軽自動車の場合は、車両の重さにかかわらず一年あたり3300円です。新車新規登録のときには3年分の9900円、2回目以降は2年分の6600円を納付します。

メンテナンス費用

車検

車検とは「自動車検査登録制度」のことで、道路運送車両法によって車を購入から3年目、それ以降は2年ごとに実施が義務付けられています。

車検制度は安全に走行できる基準を満たしているかどうかをチェックしたり整備したりする制度で、ディーラーや車検専門店、カー用品店などいろいろな場所で車検は行われています。車種ごとに法定費用が定められており、車検を行う場所によって車の状態によっても費用が変わります。

消耗品の交換・修理代

車が故障したときの修理や車の品質を維持するうえで、必要となる消耗品の交換にも費用がかかります。

交換頻度が高いのがエンジンオイルとオイルフィルターで、どちらもエンジンの働きをよくするために必須です。エンジンオイルは半年に1回、オイルフィルターは1年に1回のペースでの交換がおすすめです。

保険料

自動車損害賠償責任保険

自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)は、車の所有者全員に義務付けられている保険です。自賠責保険に加入していない車は公道を走ってはいけません。

自賠責保険は交通事故が起きたときの被害者救済を目的として作られたもので、加入すると加害者を介することなく最低限の損害賠償金を受け取れます。

任意保険

任意保険は車の所有者が任意に加入する保険です。

ただし、自賠責保険だけでは自分自身のケガや車両への補償はないため、ほとんどの人が万が一に備えて任意保険に加入しており、自賠責保険ではカバーできない部分の補償を受けられるようにしています。補償内容は保険会社のプランによって異なります。

走行するために必要な費用

ガソリン代

日常的に走行する費用としてガソリン代がかかります。車種によって1L当たりの走行距離(燃費)が異なるうえ、相場によって月々のガソリン代も変わります。

駐車場代

車にはかならず駐車スペースが必要になります。場所や地域によって値段が大きく異なります。

カーリースなら初期費用を抑えられる

車を購入すると、車検点検や消耗品の交換などで急な出費が発生することがあります。

急な出費を抑えたい人におすすめな車の所有方法が「カーリース」です。月々定額で自分だけの車を持てるカーリースは、月額料金のなかに税金やメンテナンス費用などの維持費が含まれています。

頭金やボーナス払いなしでも契約できるので初期費用も抑えられます。毎月の出費が把握しやすい点もメリットといえます。

新卒で車を購入する際に確認すべきポイント

新卒者のなかには、とにかく車を購入したいと考える人もいるでしょう。

ただし、自分の収入に見合わない車を購入したり、月々の維持費を捻出できるかどうか不透明にもかかわらず先走って購入してしまうと、その後の生活が苦しくなるのは目に見えています。

そうならないためにも、新卒者が車を購入するときにはどのような点に気を付けるべきなのかみていきましょう。

ライフプラン

社会人になれば、学生のときとは生活もガラッと変わります。慣れない仕事に追われて1日があっという間に終わり、家に帰ってすぐに寝てしまう日もあるでしょう。

わざわざ高いお金を出して車を買ったのに、なかなか乗る時間がなくて維持費だけがかかるという状況になり、結果的に車を手放してしまうというケースもあります。

このような事態にならないよう、ある程度のライフプランを設計してそれから車の購入を検討しても遅くはありません。急な転勤や引っ越しといったライフスタイルの変化がリスクになる可能性は、頭に入れておいたほうがよいでしょう。

ローン金利の種類

マイカーローンは、利用するプランによって金利が異なります。数パーセント異なるだけでも最終的な支払額が大きく変わるので注意が必要です。金利の種類は大きく2種類あります。利用したいローンプランの金利をあらかじめ確認し、完済までのシミュレーションをしてから選ぶようにしましょう。

固定金利

固定金利は、契約したときから金利が一定で、景気の影響をほとんど受けません。毎月の出費を計算しやすく、返済のシミュレーションも立てやすいでしょう。

変動金利

変動金利は、契約したあとも景気の影響を受けて金利が上がったり下がったりします。

金利が低いときは固定金利よりも利率が低くなることがあります。あくまで市場の金利に合わせて変動するので、明確な返済額を把握できないというデメリットがあります。

新卒で車を持つなら新車・中古車どっちがいい?

新卒で車を購入する場合、新車と中古車のどちらを選べばよいのでしょうか。それぞれメリットとデメリットがあるので、しっかりと比較して自分に合った車を選べるようにしていきましょう。

新車のメリットとデメリット

新車のメリット

新車を購入するおもなメリットについてまとめました。

・まだ誰も乗っていないものに乗れるという満足感・多幸感を得られる

・交渉次第で大幅に値引きしてくれる可能性がある

・新車のみに適用される減税がある

・故障するリスクが低くメンテナンス費用が抑えられる

・中古車よりも燃費性能がよく、ガソリン代が安くなりやすい

・メーカー保証が手厚く故障リスクにもきちんと備えられる安心感がある

・人気の車種であればリセールバリューが高い

新車は単純に新しいだけではなく、誰も乗っていない車に誰よりも早く乗れるというのが中古車では味わえないメリットです。メーカー保証も手厚く、中古車より故障リスクも少ないので安心して乗れることも大きいでしょう。

新車のデメリット

新車を購入するおもなデメリットについてまとめました。

・中古車に比べると車の本体価格が高い

・現在発売されている車種しか選べないので選択肢が少ない

・納車まで時間がかかるので早く乗りたい人には向いていない

新車は中古車と比べると車の本体価格が高いため、予算を抑えたい人にとってはどうしても選択肢が狭くなってしまいます。

また、納車されるまでに時間がかかるので、早く車を手に入れたい人には不向きです。

中古車のメリットとデメリット

中古車のメリット

中古車を購入するおもなメリットについてまとめました。

・車の本体価格を抑えられる

・同じ予算であれば新車よりワングレード上の車を購入できる

・選択肢が豊富で自分に合った条件の車を選びやすい

・新車に比べて納車が早くすぐに車が欲しい人に向いている

中古車は新車よりも車の本体価格はリーズナブルなので、予算を抑えたい人にとってはメリットになります。

高品質な中古車を扱っている会社も多いため、選べる車種の選択肢が豊富で自分にあった車を選びやすいのも特徴といえます。新車と比べて納車も早いので、すぐに車が欲しいという人に向いています。

中古車のデメリット

中古車を購入するおもなデメリットについてまとめました。

・故障リスクが高くなり新車と比べメンテナンス費用がかかる

・燃費性能によってはガソリン代が余計にかかる

・新車よりも保証期間が短く安心感に欠ける

・多少なりとも劣化が進んでいるためリセールバリューが低い

中古車は新車と比べると故障リスクが高いので、メンテナンス費用がかかってしまいます。また、目に見えないところでも不具合が生じている可能性もあります。

故障リスクが高いことは中古車の大きなデメリットといえます。

車の所有にはカーリースという選択肢もある!

車を所有する方法は購入だけではありません。毎月定額で車に乗れるカーリースという選択肢もあります。

とくに新卒者の場合だと、まとまったお金を用意できずに悩む人も少ないでしょう。

カーリースでは新車と中古車の両方を利用できますが、支払う費用をなるべく抑えて車に乗りたい人には中古車リースをおすすめします。その理由についてお伝えします。

諸費用が月額料金に含まれている

中古車リースを選ぶのであれば、なるべく支払総額を抑えたいと考えているはずです。ただし、中古車は新車よりも故障リスクが高いので、メンテナンス費用が高くなる可能性があります。

その点、中古車リースであれば、メンテナンス費用を月額料金に含められるプランを用意している会社もあります。カーリースなら必要な維持費などの諸費用のほとんどが月額料金に含まれているので、毎月の出費を計算しやすいといえます。

頭金がなくても契約できる

ほとんどの新卒者は金銭的に余裕がありません。いつどこで大きな出費が必要な機会があるかわからないので、まとまったお金をある程度用意しておくと、もしものときにも安心です。

その点、契約するときに頭金を用意しなくても良いかつ、支払総額を抑えられる中古車リースであれば急な出費を要したときでも対応しやすいでしょう。

ただし、すべてのリース会社が頭金なしでも契約できるわけではありません。また、審査結果によっては頭金を求められるケースもあるので注意が必要です。

年式が5年以内の品質の高い車が豊富

車の年式と走行距離は中古車価格に大きく影響します。走行距離の目安は、1年で1万キロ程度とされており、年式が5年以内の中古車は高品質な車が多いといわれています。中古車を選ぶときのひとつの基準にするとよいでしょう。

新卒者が車を持つならカーリースも選択肢に入れてみて!

新卒者が300万円の車に乗るための方法を解説しました。初期費用や維持費をできる限り抑えるには、やはりカーリースの利用をおすすめします。

カーリースは初めて車を所有される方にもおすすめの選択肢です。金銭的に余裕のない新卒者であればなおのこと、中古車リースはおすすめといえるでしょう。

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