ダイハツ 新型タント[2013年フルモデルチェンジ] 新型車解説(3/3)

ダイハツ 新型タント[2013年フルモデルチェンジ] 新型車解説
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新型タントでは衝突回避の支援機能も装備!

ダイハツ 新型タント スマートアシストダイハツ 新型タント レーザーレーダー

装備については、ムーヴやミライースと同様、赤外線レーザーセンサーを用いた衝突回避の支援機能を用意している。

時速4~30kmで走行中、衝突不可避と判断されると自動的に緊急ブレーキを作動。被害を軽減させ、相対速度差が時速20km以下の時には、衝突を回避できる場合もある。壁や生け垣に向けてアクセルを踏み込んだ時、誤操作と判断してアクセル開度を絞る誤発進抑制制御も組み込んだ。

この衝突回避の支援機能は、横滑り防止装置と併せて「スマートアシスト」として設定される。

装着に伴う価格上昇は、ムーヴやミライースと同じく5万円だ。グレードの末尾に「SA」が付く仕様がスマートアシスト装着車になる。グレード構成は、標準ボディがL/X/G。カスタムがXとターボを備えたRSに大別され、それぞれに「SA」のスマートアシスト装着車が用意される。

新型タントでお買い得なグレードは?

ダイハツ 新型タントカスタム 助手席側パワースライドドア

最も買い得なのは標準ボディのX・SAだ。

スマートアシストに加えて、エンジンの始動や停止をプッシュボタンで行えるキーフリーシステム、左側スライドドアの電動機能(右側は4万2,000円でオプション設定)、エアコンのオート機能、ライトを自動的に点消灯させるオートライトなどが標準装着され、車両価格は135万円になる。

先代型と比較すると、装備の違いを補正して、実質4万円ほど安くなった。この価格設定は、ライバル車の動向を視野に入れている。スペーシアで売れ筋になる標準ボディのXは、レーダーブレーキサポート装着車が136万5,000円。

NBOXも売れ筋の標準ボディG・Lパッケージは136万円で、衝突回避機能が備わらない代わりにアルミホイールが付いて装飾品も充実する。これらの車種に比べて、タントX・SAは135万円だから、わずかに安く抑えた。

ダイハツ 新型タント ミラクルオープンドア(家具積載)

軽自動車の場合、「価格が1万円違うだけで売れ行きが左右される」といわれる。

競争が激しい実用指向のジャンルだからユーザーは価格に敏感。加えて国内専売だから、小型&普通車と違って価格設定が海外の事情に左右されにくい。

その結果、軽自動車の買い得度は時間を経るごとに強化されている。燃費性能も同じだ。こうなると「軽自動車販売比率40%の壁」を小型&普通車が破るのは難しいのではないか。

今後しばらくはフィットのフルモデルチェンジなどで軽自動車の比率が40%を下まわることも考えられるが、時間を経れば再び高まる。小型&普通車も「品質を高めて価格を下げる」軽自動車の頑張りに注目すべきだろう。ただし、軽自動車の増税には注意せねばならない。

ダイハツ 新型タント フロントクォーターウインドゥ

1人に1台の割合でクルマを使う地域では、車両価格が130万円を超えるタントやスペーシアの新車として買っているわけではない。

アルトやミラの中古車を使うユーザーも多い。購入時の税額はともかく、「所有段階での増税」は日常生活の移動手段を奪ってしまう。

現状を見ていると、「軽自動車は立派に成長しましたねぇ。これでは居住性や装備はコンパクトカーもかないませんよ。だから税金も高くしましょうね」という論調を招きかねない。

タントが安全性まで含めて商品力を高めたのは大いに喜ばしい。しかし、軽自動車の本質は、まったく違うところにあることを忘れてはならない。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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