ダンロップ 燃費を重視したエコタイヤ「ENASAVE EC202」を発表
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:オートックワン編集部
ダンロップ 燃費を重視したエコタイヤ「ENASAVE EC202」を発表
9月7日、ダンロップでお馴染みのダンロップファルケンタイヤ(株)は、東京国際フォーラムにて、新タイヤ「ENASAVE EC202(エナセーブ イーシーニーマルニ)」を発表した。
「ENASAVE EC202」は、低燃費性能を追及し、従来品のエコタイヤ「DIGI-TYRE ECO EC201」と比較して転がり抵抗を約20%低減させ、燃費を3.6%向上させたエコタイヤだ。
燃費が向上する秘密はEC202専用ゴムの採用と、タイヤが路面に接するトレッドゴムをキャップとベース部を二重構造化させたこと。これによりタイヤからの不要な発熱を抑えて転がり抵抗を軽減。よって低燃費を実現させているとのことだ。
「発熱を抑えて転がり抵抗を軽減している」と聞くと、タイヤ通の方々からは、曲がる・止まるといった走行性能からなる安全性能に疑問視する意見も多く聞くが、その疑問を解決する術として新技術の「マルチ変性SBR(スチレンブタジエンラバー)」が採用されている。
マルチ変性SBRは、通常走行時はポリマーの末端と主鎖が補強剤と強く結合して、無駄な動きをなくし発熱を抑制するが、コーナリングやウエット路面でのブレーキなど、いわゆるタイヤが発熱してグリップ力が必要な場合は、マルチ変性SBRの側鎖と改良天然ゴムが有効に機能して必要な発熱を促し、十分な発熱でグリップを確保してくれるといったものだ。
つまり「ENASAVE EC202」は、低い転がり抵抗での低燃費、それから高いグリップ性能での安全性能、この2つを両立させたタイヤであるというわけだ。
また、ハイトの高い65~80の高扁平タイヤには、サイドウォールを二層化することで、しなやかな乗り心地と、高い安全性能を確保していることのほかに、ダンロップ独自のデジタルローリングシュミレーション技術による新パターンなども採用されている。
この新パターンは、タイヤ幅が185以上の通常のサイズでは5リブ構造となる。しかし軽自動車やコンパクトカーといった小型サイズのクルマが履く175以下のタイヤサイズでは、根本的にタイヤ幅が狭くなる為、タイヤ剛性の低下が生じてしまう。これを防止するために175以下のタイヤでは4リブ構造としている。
発売は今年10月から順次店頭に並ぶ予定。価格はオープンプライスで従来品よりおおよそ3%ほど価格が高くなるとのことだが、ENASAVE EC202は従来品を上回る内容なだけにお買い得要素が強いタイヤだ。エコを心がけて新しく燃費の良い車に乗り換えることも重要だが、今の愛車の足元にもエコを心がけみてはいかがだろうか。
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