氷に負けない4つの“効く”とは!?新しいスタッドレスタイヤ「YOKOHAMA ice GUARD 5 PLUS」試乗レポート(2/3)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:島村栄二/横浜ゴム株式会社
最新のスタッドレスタイヤ、アイスガード5プラスでは、これまでも採用している「新マイクロ吸水バルーン」や「ブラックポリマーII」に加え、従来比で最大30倍の大きさの「エボ吸水ホワイトゲル」を新採用。この「エボ吸水ホワイトゲル」は氷への密着効果と吸水効果をサポートする役割がある。そのため、バルーンとゲルの吸水効果により吸水率も20%向上している。
そこにゴムの柔らかさを保つブラックポリマーと、そもそも柔らかい素材のゲルが氷路の凸凹の隙間をも埋めるように密着する。さらにバルーンの殻の縁はエッヂ効果もあり、氷を噛む特性も持ち合わせているという。
そこでアイスガード5プラスに採用される「スーパー吸水ゴム」は、アイス路面で制動力を高めるだけでなく、発進や走行中でも効くことがイメージできるだろう。
ドライバーに更なる余裕と安心を
走行中のしっかりとした手応えや足応えは、前述の「スーパー吸水ゴム」を採用するタイヤのパターンにも特徴がある。
接地性を上げるために、排水と柔らかさをキープするばかりでは“直進安定性やコーナリング時のしっかり感はどうなの?”と不安を抱かなくもない。
そんな不安を払拭するべく、センターブロックに「トリプルピラミッド ディンプルサイプ」を、他のブロックには「トリプルピラミッドサイプ」が採用され、よく見ると複雑なギザギザとした立体形状を持つサイプが、路面の凹凸や負荷に対し互いに支え合うことでブロックの倒れ込みを抑えている。
コーナリング中にフロントタイヤが逃げるように滑り出した場面でも、それがゆっくりに感じられたのがアイスガード5プラスだった。それだけドライバーにも余裕という安心感が増すのではないか。
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