激レア！ 日本に本格上陸したダラーラ・ストラダーレが登場【東京モーターショー2019】
- 筆者： 井口 豪
東京モーターショー2019の日本スーパーカー協会のブースに「Dallara Stradale（ダラーラ・ストラダーレ）」がお目見えした！
ダラーラ・ストラダーレは、レーシングカーコンダクターとして偉大な功績を残してきたジャンパオロ・ダラーラ氏が自ら作り上げたロードカー。フォーミュラカーの開発から得た知見をストリートにフィードバックするという、ダラーラ氏の積年の夢を現実のものとした1台だ。
ボディ全体に軽量で美しいドライカーボンを採用
ダラーラ・ストラダーレの一番の特徴は、エアロダイナミクスと軽量化を重視したボディにある。
素材は超軽量のドライカーボン。ボンネットやトランクなど、部分的に採用するスポーツカーはあるが、ダラーラ・ストラダーレでは全面にドライカーボンを使用している。
走る歓びが得られるダウンフォースに重きを置いて開発
耐久レースのマシンを彷彿とさせるフォルムは、空気抵抗を極限まで排除し、ダウンフォースを発生させる。
ハイパワーを売りにするスポーツカーは多いが、ダウンフォースによって得られる走る歓びに重きを置いてダラーラ・ストラダーレは開発されたのだ。
購入者にはドライビングスクールを開講
開発コンセプトと同じく、購入者へのサポートも独創的だ。
ダラーラ・ストラダーレの購入者には、ドライビングエクスペリエンスを実施。強烈なダウンフォースが発生するダラーラ・ストラダーレには特有の運転技術が求められるため、ドライビングスクールを開講しているという。
しかもドライビングシミュレーターは、インディなどのプロドライバーと同じものを使用するという豪華な内容だ。
破格！？ 価格は驚異の2200万円～！
総生産数は、年間100台ペースで600台を予定。2015年にイタリアのヴェラーノ・デ・メルガーリに設立された工場ですべて生産される。なんとダラーラ・ストラダーレは、600台のために設立された工場で日々生み出されているのだ。
価格はベースのバルケッタ状態で約2200万円。そこからオプションを追加することになる。そのためどこまで上乗せするのかになるが、こんなにもプレミアムな仕様で約2200万円ははっきりいって破格だ。ダラーラ自身が利益を度外視し、夢の実現を目指したことがよく分かる。
なお、日本国内での正規販売元は株式会社アトランティックカーズが務める。年間約100台生産されるうちの10台ほどが日本で販売される予定とのことだ。
[筆者：井口 豪]
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1975年4月29日生まれ。血筋は九州だが、出身は埼玉県。タウン誌編集部や自動車雑誌編集部勤務を経て、2004年にフリーライターに転身。多彩な趣味を持つウンチク好きの性分を生かし、自動車関連、ファッション、スポーツ、ライフスタイル、医療、環境アセスメント、各界インタビューなど、幅広い分野で執筆活動を展開する。2022年には令和3年度行政書士試験に合格し、東京都行政書士会に登録。「行政書士いのくち法務事務所」で行政書士業務もこなすマルチ法務ライター。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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