ジープ パトリオット 海外試乗レポート(1/3)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:ダイムラー・クライスラー日本株式会社
エントリーモデルでジープが狙う新たな照準
ジープブランドのルーツは1940年代に登場した軍用車だ。4輪駆動で道なき道を走り回ることができる性能は、世界中に知れ渡った。日本でもかつて三菱自動車がジープをライセンス生産していたことから、クロスカントリー系の4WD車をジープと呼んでいた。そのブランド力を利用したジープは、1950年代に入ってから民間用のタフな乗用ワゴンを造り始めた。
最近のジープは、オフロード走破性の高さを生かしながら、オンロードでの快適性を加えたニューモデルを次々に発表し、活気がある。実際にアメリカでは03年には3モデルだったジープブランドは、7モデルまで拡大している。
日本でも06年5月には3列シート、7人乗りの大型SUV、コマンダーを発売、ジープのトップブランドとして人気を得ている。さらに07年3月には初代ジープからの流れを受け継いでいるラングラーを10年ぶりにフルチェンジした。その時に、ロングホイールベースの5ドア、アンリミテッドも加えている。
そのジープの最新モデルが、パトリオットだ。日本でも8月末にデビューするパトリオットは、ジープブランドのエントリーモデルとして企画され、開発されたモデル。同じクライスラーグループのダッジ・キャリバーとコンポーネンツの多くを共有している。
本来ジープのエントリーモデルは、チェロキーというモデルだった。これは現在も日本で販売されているが、アメリカ本国ではリバティという名称である。
日本でのチェロキーといえば、1990年代にホンダのディーラーでも販売されていた初代チェロキーが知られている。直線を立体にしたボディスタイルと、低価格な設定のおかげで、このチェロキーは大ヒット車になった。いまでも時々、町中で初代チェロキーを目にする。
パトリオットはこの初代チェロキーを現代風にアレンジしたモデルと考えてよいだろう。
直線を主体としたスタイリングや、扱いやすいボディサイズは、まさに初代チェロキーから継承されているものだ。しかし、安全装備をはじめ車体各部には最新のテクノロジーが採用されている。エンジンは2.4L、ミッションはCVT。そして車両本体価格は270万円から340万円の範囲だという。この価格帯なら十分に国産SUVと競い合える価格設定だ。
これはヒットしそうな新たなSUVの登場だ。
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