「おもいやりライト」運動、2015年度の活動を開始 ~11月には早期点灯パレードランも~
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:オートックワン編集部
夕暮れ時のヘッドライト早期点灯は「おもいやり」の気持ちから
2010年から始まった「おもいやりライト運動」が、今年度も活動をスタートした。
「おもいやりライト運動」とは、夕暮れ時のヘッドライト早期点灯の呼び掛けや、「見えやすさ」「見られやすさ」の認知を広める活動。日産自動車「ハローセーフティキャンペーン」の活動の一環からスタートし、既に80社以上の企業・団体・個人からの賛同パートナーが集結。活動を広めるソーシャルアクションを全国で展開している。
近年クルマの衝突安全性が格段に高まるとともに、相対的に交通事故における街中での発生率が高まっている。中でも、夕方の午後4時から6時頃は、交通事故の一番多い時間帯だという[(財)交通事故総合分析センターのデータより]。そんな夕刻にヘッドライトを早期点灯させることが、予防安全として非常に有効な手段であることは、想像に難くない。
ヘッドライトとは、前を照らすのみにあらず!?
ヘッドライトの日本語訳は「前照灯」。文字通り、暗くなった際に前を照らすためのものだ。しかし他方で、クルマの存在を他のクルマや歩行者、自転車などにアピールする重要な手段だということは、案外見逃されている。
試しに夕方頃、街中で周りのクルマを見回してみて欲しい。随分と空が暗くなってもなお、ヘッドライトをつけないで走るクルマが随分多いことに気が付くはずだ。そして、例え運転席から周りを見ることは出来たとしても、外からは非常に見えづらいという事実を再認識させられる。しかもその見えづらさは、ボディカラーの明るさ・暗さとはあまり関係ないことも同時にわかるだろう。
信号のない横断歩道で、クルマの接近に気付かず歩行者が渡ってしまう・・・本来なら避けられたはずの事故が、こうして発生してしまうのだ。
公道を走る全てのドライバーは、この問題についてぜひ認識を改めて欲しい。ヘッドライト早期点灯の取り組みひとつひとつが、事故減少への大事な一歩へとつながっていくはずだ。
※画像をクリックすると「おもいやりライト運動」キックオフイベント『ゆうがたカフェ』の詳細をチェックできるフォトギャラリーへとジャンプします。
『OMOIYARI LIGHT PARADE(おもいやりライトパレード)』、11月に開催!
今年は11.10(いい点灯の日)記念として、ヘッドライト早期点灯車の集結イベント『OMOIYARI LIGHT PARADE(おもいやりライトパレード)』が、2015年11月8日(日)16時から開催される。 参加者はそれぞれ、おもいやりライト運動のテーマカラーである黄色いアイテム「サムシングイエロー」を身にまとい、「夕方の交通事故削減」と「ヘッドライト早期点灯」を呼びかける。 参加要綱や開催場所などは、おもいやりライト運動 Webサイト(http://www.omoiyari-light.com/ )で随時発表される予定だ。
このほか交通安全業界やモータージャーナリスト、プロドライバーなどへおもいやりライト運動の情報を伝えたり、共同で活動をすることで、おもいやりライト運動の更なる認知拡大を目指す。
[Photo&レポート:トクダ トオル(オートックワン編集部)]
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